ニュージーランドおすすめ赤ワイン10本【2021 ソムリエ厳選】

近年、日本でもじわじわと人気が出てきている「ニュージーランドワイン」

強烈な個性をもつフルーティーな白ワインソーヴィニヨン・ブランが、全生産量の7割という圧倒的なシェアをしめることから、「NZワインと言えば、ソーヴィニヨン・ブラン」というイメージが世界でも定着してきています。

しかし実は、高品質な赤ワインの名産地としても広く知られているのです。

中でも力を入れ栽培しているのが、ワイン愛好家にも根強い人気のあるピノ・ノワール(Pinot Noir)」。NZは気候や土壌の条件などがピノ・ノワールの栽培に適していることがわかり、今では世界有数のピノ・ノワールの産地として認められるようになりました。

この記事ではピノ・ノワールを中心に、NZの赤ワインの魅力や、それぞれの産地や品種の特徴、さらにソムリエ岩須がおすすめする厳選10本をご紹介致します!

ワイン初心者から愛好家の方まで、自分好みのワインを見つけて頂けるよう、おすすめワインを厳選しました。まだまだ伝わりきっていない、NZの赤ワインの魅力を知って頂ければと思います! 

ニュージーランドの赤ワインの特徴

具体的なおすすめワインの紹介に入る前に、NZの赤ワインの特徴を簡単に解説します。

NZ赤ワインの主なぶどう品種は?

冒頭でもお話した通り、NZ赤ワインの主力品種は、なんと言っても「ピノ・ノワール」

ピノ・ノワール

ピノ・ノワールは、フランス・ブルゴーニュ地方原産で、明るい色調と華やかな香り、上品な味わいで人気の品種。NZのピノ・ノワールは豊かな果実味が感じられるのが特徴です。

ピノ・ノワールと比べると、量は少ないものの、

などのぶどう品種も生産されています。

NZの赤はピノ・ノワールが中心ですが、他にもボルドー品種などの高品質なワインもたくさんあります。

記事後半では、おすすめボルドータイプのワインをご紹介していくので、濃いめのワインがお好きな方はぜひそちらをチェックしてみてください!

産地の違いを楽しもう!エリアごとの特徴を紹介

NZは日本と同じように、南北に細長い地形の国。赤ワインの産地は、国内の様々な地域に点在しており、それぞれその土地の気候や土壌の条件を活かしたワインづくりが行われています。

赤ワイン主要産地

それでは、地域別の特徴をみていきましょう。

オークランド(ワイヘキ島など)

NZ最大の都市でもあるオークランド。幻のNZワインと呼ばれる「プロヴィダンス」のワイナリーがあるマタカナや、高級ワインを生み出すワイナリーが立ち並ぶ島・ワイヘケ島などを有する重要な産地です。

ホークス・ベイ地方

ホークス・ベイ地方は、国内第2位の栽培面積を誇る産地。赤ワインの主要品種はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのボルドー品種やシラーです。

ワイララパ地方(マーティンボロなど)

ワイララパ地方の中で、特に有名なのはサブリージョン「マーティンボロ」です。ブルゴーニュにとても良く似た栽培条件を持ち、プレミアムなピノ・ノワールのワインが生み出されています。

マールボロ地方

マールボロ地方は、NZワインの最大にして最重要産地です。主要品種はもちろん白のソーヴィニヨン・ブランですが、赤のピノ・ノワールの名産地でもあります。NZのピノ・ノワールの生産量では、このマールボロがトップです。

カンタベリー/ワイパラ地方

南島の東部に位置する、カンタベリー/ワイパラ地方は、多様な土壌を活かし、タイプの異なるピノ・ノワールが生産されています。

セントラル・オタゴ地方

セントラル・オタゴ地方は、NZ南島のピノ・ノワールの名産地。南緯45度に位置し、世界最南端のワイン産地の一つです。

南島を南北に走るサザンアルプス(山脈)が雨雲を防ぐため、山の東側に広がるこの地域は、極端に乾燥しています。また、昼夜の寒暖差があり、ピノ・ノワールを育てるのに適した気候条件が揃っており、アメリカのオレゴン、フランスのブルゴーニュと並ぶ「世界三大ピノ・ノワールの産地」として知られています。

赤ワインが好きという方は、主に濃い味が好きな人と、優しい味わいが好きな人に分かれると思います。

そこで今回は、優しい味わいのピノ・ノワールと、濃いワインが好きという方、ぞれぞれに向けワインをご紹介していきます。

ストラタム ピノ・ノワール

ストラタム ピノ・ノワール2019

ワイナリー名 シャーウッド エステート
(Sherwood Estate)
ぶどう品種 ピノ・ノワール
産地 カンタベリー/ワイパラ
ヴィンテージ 2019
希望小売価格 2,530円(税込)

ピノ・ノワールは育てるのが難しい品種なので、どうしても価格は高くなりがち。しかし、シャーウッド エステートのこちらのピノは、お財布にも優しい価格の優等生です。

フルーティーさとスパイシーさが上手く調和し、NZのピノ・ノワールの良さがコンパクトにまとまっています。とても素直な味わいで、すいすい飲めるのでデイリーワインとしてもおすすめです。

鶏の照り焼きやタレの焼き鳥のような甘辛い味付けの和食、もしくはミートソースパスタなどとよく合います。

ストラタム ピノ・ノワール 2019のレビュー

オイスターベイ ピノ・ノワール

オイスター ピノ・ノワール2018

ワイナリー名 デリゲッツ ワイン エステート
(Delegat Wine Estate)
ぶどう品種 ピノ・ノワール
産地 マールボロ
ヴィンテージ 2018
希望小売価格 3,355円(税込)

ダークチェリーや、カシス、プラムなどが心地良く香る「これぞNZ・マールボロのピノ!」という一本。

酸味と旨味がしっかりと感じられ、とても優しい味わいです。渋みや樽由来の香ばしさもあり、それらの要素がうまくまとまっています。

鴨肉や鶏肉、あるいは魚介系の食材をつかったお料理との相性が良いでしょう。

オイスター ベイ ピノ・ノワール 2018のレビュー

ミーシャズ ヴィンヤード インプロンプトゥ ピノ・ノワール

ミーシャーズヴィンヤード インプロンプトゥ ピノ・ノワール

ワイナリー名 ミーシャズ ヴィンヤード
(Misha’s Vineyard)
ぶどう品種 ピノ・ノワール
産地 セントラル・オタゴ
ヴィンテージ 2016
希望小売価格 3,630円

ミーシャズ ヴィンヤードがワイナリーを構えるセントラル・オタゴ地方は、NZのピノ・ノワールの一大産地。

このワインは、チェリーのような香りとスパイシーさが特徴です。凝縮感があって味わい深いので、特別な日のディナーにもぴったりです。

オーナーのミーシャさんは音楽一家に生まれ育ったこともあり、ワインには全て音楽・劇場に関する名前が付けられています。このワイン名の「インプロンプトゥ(impromptu)」は、“即興曲”という意味です。

マ・メゾン マーティンボロ ピノ・ノワール

マ・メゾン ピノ・ノワール2017

ワイナリー名 マ・メゾン
(Ma Maison)
ぶどう品種 ピノ・ノワール
産地 ワイララパ
ヴィンテージ 2017
希望小売価格 4,950円(税込)

マ・メゾンは、ワイララパ地方のマーティンボロのワイナリー。このエリアは、ピノ・ノワールの本場であるフランス・ブルゴーニュ地方によく似た気候条件が揃っており、上質なピノ・ノワールが生産されています。

こちらのワインは、“NZの王道”とも言える一本。果実感が全体にありながら、複雑味はきれいにまとまっています。さらに飲み口がすっきりしているので、ワイン単体でも十分楽しめるスタイルです。

お祝い事や記念日など、ハレの日にもふさわしいピノ・ノワールだと思います。

マ・メゾン ピノ・ノワール 2017のレビュー

キムラセラーズ マールボロ ピノ・ノワール

キムラセラーズピノ・ノワール2018

※写真のヴィンテージは異なるものです。

ワイナリー名 キムラセラーズ
(Kimura Cellars )
ぶどう品種 ピノ・ノワール
産地 マールボロ
ヴィンテージ 2019
希望小売価格 限定入荷

日本人生産者の活躍が目覚ましいNZでは、国内外で注目を集めるワインメーカーが誕生しています。キムラセラーズの木村滋久さんも、その一人。

木村さんのつくるワインにはファンも多く、中には入手困難になるものもあるほどです。

このワイン、2019年ヴィンテージのピノ・ノワールは、味わいの複雑さが特徴的で、イギリスのワインコンペ「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」で金賞を受賞しました。

もし手に入ったら、とてもラッキー!な一本です!

キムラセラーズ ピノ・ノワール 2019 ゴールドメダル受賞のニュースはこちら

フェルトンロード ピノ・ノワール バノックバーン

フェルトン ロード ピノ・ノワール バノックバーン 2017

ワイナリー名 フェルトン ロード
(Felton Road)
ぶどう品種 ピノ・ノワール
産地 セントラル・オタゴ
ヴィンテージ 2017
希望小売価格 7,920円(税込)

フェルトン ロードは、セントラル・オタゴのピノ・ノワール人気の火付け役となったワイナリーです。

1997年に初リリースされたピノ・ノワールが、アメリカ、イギリスを中心に話題となり、瞬く間にその魅力が世界中に伝わりました。

こちらのワインは「エレガントとはこのこと」と実感できる一本。

プレゼントにも最適ですし、ワイン好きの方にも喜んで頂けるでしょう。

フェルトン ロード ピノ・ノワール バノックバーン 2017のレビュー

ここからはちょっと濃い目の赤ワインが好き!という方に向け、ピノ・ノワール以外のワインをご紹介していきます。

シレーニ セラーセレクション メルロー

シレーニ メルロー 2018

※写真のヴィンテージは異なるものです。

ワイナリー名 シレーニ エステート
(Sileni Estates)
ぶどう品種 メルロー
産地 ホークス・ベイ
ヴィンテージ 2019
希望小売価格 2,090円(税込)

お隣のオーストラリアや、南米チリなどの場合、リーズナブルな濃い赤はたくさんあります。しかし、NZでは「濃い赤」はそこそこのお値段が…。

そんな中、こちらのワインは「ある程度の濃さ」と「リーズナブルな価格帯」の両方を備える、ハイコスパワインです。

日常飲みにもぴったりなので、常備しておくと重宝するでしょう。

シレーニ エステート セラーセレクション メルロー 2018のレビュー

ヴィラマリア プライベートビン メルロー/ マルベック / カベルネ・ソーヴィニヨン

ヴィラマリア ボルドーブレンド

ワイナリー名 ヴィラマリア
(Villa Maria)
ぶどう品種 メルロー、マルベック、
カベルネ・ソーヴィニヨン、他
産地 ホークス・ベイ
ヴィンテージ 2019
希望小売価格 2,200円(税込)

「シレーニ」と同じく、非常にコスパの高いワインとして定評がある「ヴィラマリア」。

こちらのワインは、本場フランス・ボルドー地方のスタイルを踏襲していて、コクと渋みがはっきりとあるタイプに仕上がっています。

ボルドーワインとの違いは、NZワインの特徴である「フルーツのニュアンス」がしっかりと感じられること。そのフルーツ感を中心とした濃厚な味わいと、余韻に残る心地よい渋みが絡み合い、素晴らしくバランスの取れた味わいとなっています。

ぜひ、お肉料理と合わせてみてください。

トリニティ ヒル ホークス・ベイ シラー

トリニティ ヒル

※写真のヴィンテージは異なるものです。

ワイナリー名 トリニティ ヒル
(Trinity Hill)
ぶどう品種 シラー
産地 ホークス・ベイ
ヴィンテージ 2018
希望小売価格 3,300円(税込)

NZの赤ワインは「ピノ・ノワール」「ボルドーブレンド(メルローやカベルネ)」がほとんどですが、「シラー」をつくる生産者もちゃんといるんです。

シラーの生産は北島に集中していて、このトリニティ ヒルもホークス・ベイ地方を代表するワイナリーのひとつです。

トリニティ ヒルがつくるワインはどれも個性豊かで上質ですが、中でもこのシラーはとてもコスパが高いと感じる一本です。はっきりとしたスパイシー感があり、ステーキなどのお肉料理と相性抜群です。

マン オー ウォー アイロンクラッド ボルドーブレンド

マン オー ウォー

※写真のヴィンテージは異なるものです。

ワイナリー名 マン オー ウォー
(Man O’ War)
ぶどう品種 カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド、
カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック
産地 オークランド
ヴィンテージ 2018
希望小売価格  6,655円(税込)

「マン オー ウォー」は、NZ屈指のリゾートアイランド「ワイヘキ島」にあるワイナリー。ワイヘキ島は、別名「ワインの島」とも呼ばれ、島内には高級ワインをつくるワイナリーがひしめき合っています。

この島の名産品は、フランス・ボルドーのスタイルを踏襲した、凝縮感と渋みのある重めの赤ワイン。この「アイアンクラッド ボルドーブレンド」は、その名の通り、ボルドーで使われる品種を6種類ブレンドしていて、まろやかで深いコクのある、余韻の長いスタイルとなっています。

牛肉やラム肉との相性は抜群でしょう。お肉が主役の特別なディナーに、おすすめのワインです。

マン オー ウォー アイロンクラッド ボルドーブレンド 2010のレビュー

最後に:NZピノ・ノワールの魅力をもっと!急成長した理由は?

ニュージーランドワイン

「おすすめワインの紹介」ということで、うんちくは控えめにしたかったんですが…最後にもう少しだけ、伝えさせてください(笑)

NZワインの歴史は浅く、本格的にワインづくりがはじまってからまだ40年ほどしか経っていません。しかし、なぜこのような急成長を遂げることができたのかというと、その理由の1つに「力を入れて生産するぶどう品種を絞った」ということがあります。

白ワインは「ソーヴィニヨン・ブラン」に的を絞ったことで、その爽やかでフレッシュな味わいと香りが話題となり、あっという間にNZワインの名を世界に知らしめることとなりました。

そして、赤ワインも「ピノ・ノワール」に生産を集中させます。

ピノ・ノワールはワイン愛好家の中でも根強い人気のある品種ですが、その反面育てるのが難しい品種でもあります。しかしNZには、気候や土壌の条件が栽培に適している土地がいくつもあることが判明し、世界中からピノ・ノワールをつくりたいという熱意をもった知識や技術のある生産者を集めるきっかけとなりました。

その結果、NZは世界でも有数のピノ・ノワールの産地となり、ワイン愛好家も認める高品質なワインが次々と生まれています。

また地元の生産者もピノ・ノワールの栽培技術を学ぶため、積極的にフランスなどの海外に行って経験を積み、帰国後はNZのワインづくりの技術を総合的に上げることにも寄与しました。さらにNZでは、生産者同士の情報交換ができる「Pinot Noir NZ」が開かれるなど、地元の人々がピノ・ノワールを盛り上げようとする活動が積極的に行われています。

ピノ・ノワールに一極集中させる作戦は大成功!栽培品種を大胆に絞ったことで、NZでは白ワイン同様、赤ワインもまた短期間で急成長できたんです。

まとめ

「白」のイメージが強いNZワイン。ですが、実は赤ワインの名産地でもあり、特に高品質なピノ・ノワールで世界から注目を集めています。

繊細で優しい香りと味わいで人気を得ているピノ・ノワールには、デリケートで大量生産に向かないという一面がありますが、NZの生産者は小規模生産者が多く、彼らの丁寧なワインづくりがピノ・ノワールの栽培や醸造にも活かされています。

NZでつくられるワインは、ピノ・ノワール以外の品種もフルーティーな香りと味わいが特徴です。ぜひ、一度NZの赤ワインの魅力を体験してみてくださいね。

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部
NZワインラバーズ編集部
NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆&編集しています
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監修

NZワインラバーズ編集部
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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