新型コロナウイルス感染者が再び増加中のNZをトランプ米大統領が槍玉に

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再び新型コロナウイルスの市中感染が発生しているニュージーランド。ですが、8月11日の発生から、多い日で15人、少ない日だと数人に抑えられており、飛躍的には増えていない状況。現在入国時隔離中の中からの陽性者18名を含む114名の陽性者が確認されています。その中で9名が入院、3名が集中治療室に。

クラスターが発生したオークランドは現在新型コロナウイルス警戒レベル3。行動が制限され、オークランドから出ることもオークランドに行くこともできない都市閉鎖となっています。

アメリカ・トランプ大統領が繰り返しNZを批判

先週、再三に渡り、アメリカのトランプ大統領がニュージーランドでクラスターが発生していることを

ニュージーランドを見てみてると、現在大感染が発生している、ニュージーランドはもう終わりだ!

とコメント。

アメリカでは毎日4万人以上、合計で585万人もの陽性者を出しており、死亡者も20万人に近づきつつあるにも関わらず、自国のことは棚に上げ、

ニュージーランドで感染者が爆増しているのは大問題だ、(アメリカで)同じようなことが起こったら困る。

感染が爆増しているニュージーランドや他の国は私たちアメリカの状況が現実以上に深刻だとしてきた。我々はウイルスに対して非常によくやっている。

と、現実と辻褄がまったく合わないコメントを繰り返しました。

今年11月のアメリカ大統領選挙を控え、あらゆる世論調査で劣勢に立たされているとされているトランプ氏。新型コロナウイルスに関し無責任な発言や行動を繰り返しており、アメリカの現状がそんなにひどくないと国民に信じさせようと必死のよう。

アーダーン首相が冷静に反撃

トランプ大統領の会見を受け、ニュージーランドの首相、ジャシンダ・アーダーンは「明らかに間違っている」と、いたって冷静にコメント。

ニュージーランドは第二波が発生している国の一つではあるが、我々は一丸となってウイルスによる影響を最小限に抑えています。ニュージーランドは現在でも、他国と比べ感染率が低く抑えられており、死亡率が最も低い国の一つです。一つ例を挙げると、アメリカは100万人あたり16,563人の陽性者が出ているが、ニュージーランドは100万人あたり269人。現在のニュージーランドで発生しているクラスターと、毎日数十万人もの感染者を出しているアメリカを比較しても仕方がないでしょう。

またアーダーン首相は

感染者が何人いるかどうとかではなく、国として一丸となってウイルスにどう対処していくかが重要。私たちニュージーランドの感染拡大防止の取り組みは他の国と違うものだが、私たちが誇りにできるものだと思います。

と付け加えました。

アーダーン首相vsトランプ米大統領

今回の件をうけ、今までのアーダーン首相とトランプ大統領とのエピソードをNZ Heraldがまとめています。

アーダーン首相は選挙時からトランプ大統領と比較されたことが。

アメリカのウォール・ストリートジャーナルはアーダーン首相を

ニュージーランドのジャスティン・トルドー(カナダ首相)、ただし移民政策はトランプ

とTwitterでコメントし、アーダーン首相が即「屈辱的だ。」と反撃しています。選挙時にアーダーン首相がマニフェストとしていたものはトランプの政策とは全く違い、2020年となった今、トランプが行ってきた移民政策を見ても、アーダーン首相とトランプ氏の政策は全く違うものです。

アーダーン首相が初めてトランプ大統領と出会ったのはベトナムでのサミット。トランプ大統領はなぜかアーダーン首相がカナダのトルドー首相の妻だと思っていたと伝えられています。トランプ氏はアーダーン首相が選挙に勝ったことを「国中が動揺した」コメント、それに対しアーダーン首相が、「私が当選した時は誰もデモしなかった」と、トランプ氏が大統領となった際にアメリカで反トランプの大規模なデモが行われたことを持ち上げ反撃。

その後は、アメリカのファッション誌Vogue(ヴォーグ)のインタビューで「ニュージーランドの首相、ジャシンダ・アーダーンは若く、前向きで明らかなリベラル。トランプとは真逆だ。」と紹介されています。

アーダーン首相が3年目を迎えた2019年には「他国の政治にとやかく言うべきではないが」と前置きしながらも、アメリカ以外の国・文化をルーツに持つ議員に対し差別的なコメントをしたトランプを批判。

2019年3月にクライストチャーチで起こったイスラム教のモスクテロ事件後、一ヶ月で銃を規制する法律を施行したことも、アーダーン首相が銃の犯罪への対策が進まないアメリカのトランプ氏と真逆だと評価されるようになったことの一つでしょう。

アーダーン首相、トランプ大統領ともに選挙を控えており、その選挙活動、そして選挙の行方が注目されています。

この記事の筆者

石黒

石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
株式会社デック 取締役
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