新型コロナウイルス第二波は収束間近? 警戒レベル引き下げ決定

8月11日から再び市中感染が発生してから、発生地のオークランドは警戒レベル3、その他の国内がレベル2となっていましたが、オークランドはレベル2.5を経て2に、その他のエリアはレベル1に引き下げられることが決定しました。

現在ニュージーランド国内の感染者は62名。うち29名がニュージランドに入国し国境で隔離されている海外からの感染者となります。ここ7日間、オークランドで発生した市中感染のクラスターにつながる新規感染者も出ておらず、第二波は収束に近づきつつあるとみているようです。

レベル2に移行するオークランド

新型コロナウイルスが発生したことを受け、ニュージーランド政府はウイルスへの警戒レベルを最高レベルのロックダウン4から、3、2、1の4段階に分ける警告システムの運用を開始。市中感染が発生したニュージーランド最大都市(人口は165万人)オークランドは、8月11日にスタートしたレベル3からレベル2への段階的な移行を目的に、8月31日からレベル2.5を新たに設置していました。9月23日水曜日の午後11:59から、この2.5の警戒レベルが2に引き下げられることが決定。

このレベル2は14日間の予定。政府は10月5日に状況を再度見直し、レベルを1まで下げられるかを検討する予定です。

ニュージーランド保健局長のDr. Bloomfieldは9月21日の会見で

オークランドの新規市中感染が過去7日間に渡って抑えられていることは、現在制限されている人の集まる人数を緩和できるレベル2に暗戦に移行できると十分な理由だと考えられる。

と述べました。オークランドはLevel2に移行することで、100人までの人の集まりが解禁となります。

ジャシンダ・アーダーン首相は、警戒レベルは下げられても引き続き油断せず、咳が出る、喉の痛みなど少しでも症状があれば必ず自宅待機するよう呼びかけています。

オークランドが警戒レベルを1まで下げるためには、現在の感染者数減少を引き続けることが不可欠。

オークランドにはまだ時間が必要。感染は収束に向かいつつあるが、感染拡大の中心地として、引き続き注意深く警戒を続けるべき。

とアーダーン首相。

オークランド以外は警戒レベル1に

オークランドに先立ち、クラスター発生がないニュージーランド国内のオークランド以外は、22日から警戒レベルが1に引き下げられました。

 

この投稿をInstagramで見る

 

The New Zealand Herald(@nzherald)がシェアした投稿

とはいえ警戒レベルが完全に解けた訳ではありません。ワクチンや薬など、ウイルスに対する根本的な解決策が何もない今、新規感染者が出る可能性は常にあるため、体調不良の際の自宅待機が呼びかけられています。また、すでに大人数でのイベント開催も予定されていることをうけ、感染の追跡アプリへの登録、ソーシャルディスタンスが保てない場合のマスクの着用も推奨されています。

しかし、レベル1はほぼ日常生活に戻れる状態。もしもに備え、マスクを用意することは呼びかけられていますが、マスクの着用自体は不要とされ、義務もありません。これはうらやましいですね。

再びのレベル1、今度はもっと警戒を!

ニュージーランドは再び市中感染が発生した8月11日までは、国中がレベル1。102日間に渡り感染者ゼロを続けていました。数万人が観戦するラグビーの試合も開催されていたほど。再度警戒レベルが下げられましたが、「今度はもっと気をつけよう」と専門家が呼びかけています。

ですがニュージーランドを代表する調査機関、Te Punaha Matatiniのショーン・ヘンディ教授は、政府による警戒レベル引き下げは妥当な決定だと評価。ヘンディ教授のチームは、感染者1名が他人に感染させる人数が1人に満たない0.8人であると計算。1名以下はウイルスの排除が達成できる可能性が高いとしながら、陽性と判断されていない感染者がいる可能性もあることから、油断するべきではないと呼びかけています。

オークランド大学で感染症を専門とするウイルズ准教授は、警戒レベルの引き下げにやや懸念を示し、オークランド市民に不要不急のオークランド外への移動を避けるべきだと指摘。

引き続き国民全員が油断せず、感染の兆しに注意し、的確に自宅待機、検査を受けてほしい、そして密集時のマスクの着用、ソーシャルディスタンス、積極的な検査を実施し、検査〜追跡〜隔離を徹底すれば、感染が発生しても状況をコントロールすることが可能だと述べました。また再入国者の隔離期間終了後の検査実施も必要と指摘しています。

ウイルスの排除が期待されるニュージーランド。順調に向かえば、10月5日の閣議で、10月7日からの全国レベル1への引き下げが決定します。

この記事の筆者

石黒

石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
株式会社デック 取締役
Facebook

他の人にも教える!

ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。のんだあとはリサイクル。

当サイト「ニュージーランドワインラバーズ」は一般社団法人日本ソムリエ協会 認定 ソムリエで飲食店「ボクモ」のオーナー岩須直紀が全記事を監修、一部執筆しているNZワインの専門サイトです。