珍しいRowi Kiwiにもっふもふの羊 10月の動物ニュース

キウイの赤ちゃんにもっふもふもっふもふの羊、そしてカワウソの赤ちゃんたち。10月にニュージーランドで話題になった動物ニュースをお届けします!

珍種のキウイに赤ちゃん誕生

ニュージーランドの国鳥である飛べない鳥、キウイは実は5種類に分かれます。一番数が多いのが北島にいるブラウン・キウイ。一番大きいグレイト・スポット・キウイに一番小さいリトル・スポット・キウイ。シチュアート島という離島に生息するトコエカ。そしてここで紹介する、ローウィです。

ローウィ(Rowi)は2003年にブラウン・キウイとは違うキウイの種と認定された、一番珍しいキウイ。野生では600羽ほどしかいないと言われています。

そんなローウィキウイの赤ちゃんが保護施設で誕生し、すやすやと眠る生後8日の写真が公開されました。

ローウィの赤ちゃんは300〜400グラム程度で孵化。孵化までには約一ヶ月かかり、初めて殻が割られてから完全に孵化するまでの一週間は、無事に生まれるかどうか心配する人たちで施設全体が緊張した状態だったそう。

こちらは生まれて2日目、りっぱなおへその写真。


ニュージーランドでは野生動物のために多くの保護施設が存在していますが、キウイの数は年々減少中。ニュージーランドでは政府が保護プランのための予算を発表、国をあげてのプロジェクトが展開されています。

モッフモフの羊、ついに刈られる

北島の北東部に位置するGisborne(ギズボーン)にある牧場で、羊のギジーが5年ぶりに毛を刈られ、その羊毛の量はなんと13Kgに。

このギジー、5年もの間逃げ回っており、やっと捕まって毛狩りに至ったそうです!

とりあえずとんでもない量の毛だった!

とオーナーのフォークナーさん。ちなみに1頭の羊から刈られる量としては最高記録には届かなかったのですが、一番長かった羊毛が今までの最高記録より1センチ長い58センチ、世界最長となりました。

まさにもふもふ怪獣だった逃走羊ギジー、長年森林地帯にかくれて住んでおり、先月やっと捕獲に成功。ギジーはこの後は森には戻らずのんびり牧場で暮らしていくとのこと。

ギジーをソーセージにしたりはしないよ。

とフォークナーさんがコメントを残しています。

オークランド動物園で5匹のカワウソ誕生

オークランドにある動物園で5匹のカワウソの赤ちゃんが誕生、初めての計量が行われました。

この5匹はまだ水の中に入るにはちょっと早すぎる、フワッフワの状態。また、性別ももう少し大きくならないとはっきりわからないため、名前はまだありません。飼育員の一人はこの5匹を“ふわっふわのソーセージ”と表現しているそうです。

赤ちゃんカワウソたちはまだ自分たちで動き回ることができないため、親カワウソに運ばれて移動します。お父さんカワウソは、お母さんカワウソに食べ物を運んだり、上の兄弟たち面倒をみたり、育児に積極的。上の兄弟たちも、赤ちゃんカワウソたちの面倒をよく見るそうです。

一つの動物園に住むには13匹は大家族、カワウソの子供たちはいずれ、ニュージーランドそしてオーストラリアのどこかの動物園に何匹かに分かれて移住することが決まっていますが、しばらくの間は家族で戯れる可愛い姿がみられそうです。

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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