1名の新型コロナウイルス市中感染を確認 検査センターが大混雑

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昨年11月以降、ニュージーランドで新型コロナウイルスの陽性者が確認されたのは、入国した人々が過ごす“隔離施設”のみでした。しかし、約2ヶ月ぶりに市中感染が確認されました。

今回陽性と判明したのは56歳の女性。昨年の12月30日にヨーロッパから帰国し、規則に従い、入国後すぐホテルで2週間の隔離期間を過ごしていました。その隔離期間中に2回行われた検査では陰性であったものの、ホテルを出て約1週間後に「陽性」と診断されました。

隔離施設内で感染?

この陽性が判明した女性は、ニュージーランドからスペインを経由し、家族に会うためにオランダに向かい、帰りはロンドンからシンガポールを経由してオークランド空港に到着しました。

入国後はすぐに、オークランドで隔離施設に指定されているホテルへと運ばれています。このホテルには同時期に600人ほどの隔離者が滞在しており、そのうち13人が陽性だったそうです。

ウイルスの型を調べたところ、同じ隔離施設にいた陽性者の型と一致。2人の間にどのような接触があったのかはまだ調査中ですが、隔離施設内で感染した可能性が高いようです。また、そのウイルスが南アフリカの感染力の強い変異株だったことも判明しています。

この結果をうけて、施設での隔離を終えるはずであった46名の隔離期間は延期され、更なる検査を受けることに。またこの隔離施設で、9日から24日の間に滞在し、既に帰宅をしてしまった人はすぐに自主隔離をするよう、政府が要請しました。

女性との接触者は?

女性は隔離施設を出たあと、自宅のあるノースランド(オークランドの上、北島の上の突き出た部分です)の南の方を数日間旅行していました。厚生労働省は女性が1月14日から22日の間に訪れた場所と時間を公開しています。リストによると、レストランやカフェ、小売店など30箇所もありました・・・!

このニュースをうけノースランドの検査センターはどこも長蛇の列に。場所によってはなんと、7時間待ちとなったところも。

スタッフの増員が間に合わず、数百人の検査希望者に対し、検査を2人で行う体制になってしまった検査センターもありました。ニュージーランドは、徹底的にどんどん検査をする方針ですが、政府はいったん「接触がない」「症状がない人」という人は、検査を少し待つよう呼びかけました。

女性が訪れた場所で働いていたスタッフは、検査待ちの間に行われたテレビのインタビューに対し、

直接接触したわけではないが、検査で陰性とわかるまでは仕事に行くことができない。

と語っています。

女性と同じ場所を訪れた人は“Casual Contact”(カジュアルコンタクト、リスクの低い接触)とされ、女性の家族、店舗などで実際に会話を交わした人は“濃厚接触者”とされます。幸い、女性の夫や美容師など、濃厚接触者は全て陰性。また、検査センターからも、今のところ陽性者はでていません。

 

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14名の濃厚接触者は陰性でした

お隣オーストラリアの反応は?

現在、ニュージーランドからの入国を認めているオーストラリア。これまで、入国者は2週間の隔離期間を免除されていました。しかし、今回の市中感染をうけ、オーストラリアは最低72時間、ニュージーランドからの入国をストップすることに。中には出発直前で飛行機がキャンセルになってしまった人もいます。また、オーストラリア政府は、しばらくの間、ニュージーランド人も隔離を必要とすると決定しました。

ニュージーランドとオーストラリアは、文化や言語が同じなため、移住のハードルが低く、2国間に家族が散らばっているケースも多くあります。ニュージーランドとオーストラリアとを、家族に会うために行き来する人たちのことを考えると、2国間の出入国がスムーズにできるのが望ましいのですが、今回の結果は残念なことになりました。

昨年約100日ぶりに市中感染が発生した際は、4人の陽性者が出てすぐに国民の行動が制限され、警告レベルが3に上げられました。今回は陽性者がまだ1人。警告レベルが上げられるのか、入国時の隔離期間を伸ばすのかなど、今後の動きに注目です。

市中感染が広がっていないことを祈るばかりです。

この記事の筆者

石黒

石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
株式会社デック 取締役
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