クジラ救出、アヒル目撃、ペンギン保護!2月のNZ動物ニュース

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浜に打ち上げられてしまったクジラを150人のボランティアが救出するお話に、珍しいアヒルの目撃情報、そしてペンギンを保護する一家のお話!

2月のニュージーランド動物ニュースをお届けします!

浜に乗り上げたパイロットクジラを救出

南島の北西に突き出た場所にあるFarewell Spit(フェアウエルスピット)で40頭ほどのパイロットクジラ(ゴンドウクジラ)が浜に打ち上げられてしまい、救出に150人のボランティアが参加しました。

クジラたちが浜に打ち上げられているとの連絡をうけ、朝、自然保護局の担当者が現場に駆けつけたところ、すでに何頭かは死亡、42頭が砂浜に打ち上げられ動けない状態でした。まず、打ち上げられたクジラ達が乾いたり、熱でやられてしまわないように、タオルやシーツをクジラの体にかぶせ、その上から水をかける作業が夕方満潮になるまで続けられました。

こちらの動画からその活動が見られます。また、クジラが横たわったままだと危険なため、クジラを数人でおこし、うつ伏せの体勢にする作業をする人も。

このボランティアの中には、たまたま観光で現地を訪れていた人も。

お昼過ぎに夫と散歩していたオークランドからの観光客、アナ・タイラーさんは現場に遭遇。持っていたタオルをクジラにかけ、救出作業に参加しました。

満潮を迎えたあとは150人のボランティアが海にはいり、手を繋いでクジラ達を海へと誘導。クジラ達が一頭ずつバラバラに海に戻ると、また打ち上げられてしまう可能性があるため、40頭あまりのクジラが固まって海に戻れるよう、注意深く行われたそうです。

このように、クジラが打ち上げられて身動きが取れなくなってしまうこと自体は決して珍しいことではなく、2017年には400頭のクジラが打ち上げられ、そのうち250頭が犠牲になりました。

今回は人が駆けつけたときにまだ生きていた40頭は無事に救出、海へと返すことができました。

バレンタインにチョコレート色のレアなアヒルに遭遇

首都ウエリントンエリアでバレンタインデーの日に、野生生物の写真家ルイース・トーマスさんが、珍しいチョコレート色のアヒルに遭遇。最高のバレンタインデーになったとコメントし、話題になりました。

この珍しいアヒルはニュージーランド固有種の水鳥で、Pateke(パテケ)というマオリ語の名前を持つ、茶コガモ。以前はニュージーランド中で見られましたが、外来種の哺乳類による捕食によって、生息地を侵害されたため、現在では最も貴重な水鳥となってしまいました。国の環境保護局によると現在、グレートバリア島、ノースランド、コロマンデルを中心にたった2,000〜2,500羽しか生息しておらず、絶滅の危機に瀕しています。

キウイをはじめ、多くの絶滅危惧種がいるニュージーランドでは、繁殖し自然に還す取り組みを行っており、Patekeもそのうちの一種。

こちらは昨年、観光保護局とオークランド動物園が協力して繁殖したPatekeのひな達の様子です。

 

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ペンギンの生息地を守るヘルプスファミリー

南島クライストチャーチから突き出た半島、バンクス半島で、40年間ペンギン達を守っているヘルプスさんファミリーがニュースで取り上げられました。

実はニュージーランドは、なんと地球上に存在するペンギンの半分の種類が生息するという、ペンギン王国。ペンギン達もキウイなどの鳥達と同じように、外来種の哺乳類たちによって常に危険に晒されています。

40年前、バンクス半島にあるAkaroa(アカロア)という小さな町に引っ越してきたヘルプスさん夫妻は、以来ペンギン達を保護する活動を続けています。活動というより、ペンギンの巣を守り、ペンギンを捕食してしまう哺乳類を捕らえるための罠を仕掛けたりすることが、すっかり生活の一部のよう。

ニュージーランドには、保護目的であっても野生動物に触れるには政府の自然保護局からの許可が必要。ヘルプスさん家族はその許可をもち、家族3代にわたってペンギンたちを守っています。

もちろん、巣を保護したり罠を仕掛けたりには費用が必要。これをバンクス半島を訪れる観光客からの収入で賄っているそうです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、海外からの渡航を禁じているニュージーランドでは、国内旅行を盛り上げようという動きが活発になっています。観光で訪れることによって間接的に野生動物たちを保護する助けをすることにもなり、更なる観光客の増加が望まれています。

この記事の筆者

石黒

石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
株式会社デック 取締役
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