南極の光へ ニュージーランド航空がオーロラ飛行

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通常は出発地点から目的地まで乗客を運ぶAir New Zealand (ニュージーランド航空)が、いつもと違ったフライトを決行し、話題になりました。飛行機はクライストチャーチから出発、目的地は窓の向こう、“サウザン・ライト”と呼ばれる南極のオーロラです。

このオーロラはスチュアート島ほか、クイーンズタウンなどからでも肉眼で見ることができますが、この飛行機はまさにオーロラの中を飛ぶ、特別なオーロラフライトです。

オーロラ観測フライトが復活

このオーロラ観測フライトは2017年と2018年にも開催されました。南島の南端、オタゴにあるオタゴ美術館のディレクターで天文学者でもあるイアン・グリフィン博士が、南極のオーロラを見るための観光フライトを計画。オーロラが一番強く美しく輝く様子を見ることができると言われる南極海(南極大陸を囲む海域)の上に飛行機を飛ばし、乗客は飛行機の中からオーロラ観測を楽しみました。

現在ニュージーランドでは、国境を封鎖し、国籍と永住権を持つ人、または政府から特別な許可を受けた人以外の入国を禁じている影響から、旅行業界が大きな打撃を受けています。そのため国内で観光を活性化させようと、この2017年と2018年に開催されたオーロラ観測のフライトを復活させることが決定。多くのKiwiたちが10時間にわたり、オーロラフライトを堪能しました。

グリーンのオーロラ

今回再開されたオーロラ観測プロジェクトでは、再び指揮を取ることになったグリフィン博士をはじめ、天文学者、フォトグラファー、そして南極大陸アカデミーのディレクターといったプロフェッショナルたちも参加。グリフィン博士とフォトグラファーのスティーブン・ボスは高解像度の写真を絶え間なく撮り続け、パイロットたちと通信してオーロラの中への飛行航路をサポートしました。

グリフィン博士は、

今までに8回、オーロラ観測のフライトに搭乗した中で今回のフライトが一番美しかった。まるでオーロラの嵐の中を飛んでいるようだった。

と語りました。

乗客たちは、順番に、窓際の席からオーロラを鑑賞。白っぽいグリーンの光が飛行機の周りを取り囲むように揺れる様子を楽しみました。冒頭で紹介したオーロラの映像のように強く明るいグリーンの色は肉眼では見ることができず、高性能のカメラが必要でしたが、何人かはスマートフォンのカメラに鮮やかな緑の光を収めることができたとか。

肉眼で鮮やかな緑色が見られないのを残念に思った乗客もいるかもしれないが、窓から見えた景色はこの世のものとは思えない美しさだった。

と、グリフィン博士。

 

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こちらはトラベルジャーナリストでこのフライトに参加したブルック・サビンさんが撮影した映像。ちなみにサビンさんは、このフライトのために約15万かけてカメラのレンズを新しく購入したそう。サビンさんのアカウントにはフライト当時のストーリーズが保存されていますので、要チェックです。

南極までのフライトは国内線扱い

オーロラフライトは当初、南極大陸沿岸を飛ぶ予定でしたが、地球磁場の影響で飛行機はさらに北の最もオーロラが鮮やかに見える地点へ向かいました。オーロラは、6時間に渡って見ることができたそうです。

この飛行機には4人のパイロットが搭乗。そのうちの一人、アル・ハンレイさんは

乗客の皆さんに特別な体験を提供できたのは素晴らしかった。このコロナ禍で、10時間も飛行機に乗りながら、帰ってきて2週間の隔離を強いられないのもよかった。

とコメント。

現在、国外からニュージーランドに入国する際は、ホテルでの2週間の隔離が義務付けられていますが、この南極へのフライトは国内線扱いに。

またこの飛行は、飛行機の外部にあるライトの消灯も許可されるという特別なフライトでした。過去の飛行でこのライトがオーロラの見え方に干渉したため、今回はライトを消しての飛行が可能に。またパイロットは、機体を左右に傾け、最もオーロラが輝く場所を乗客たちに楽しんでもらえるように操縦しました。

このオーロラへの飛行は、今年5月に再び計画されています。

この記事の筆者

石黒

石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
株式会社デック 取締役
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