まんまるふわふわ アルバトロスの雛の名前が決定!

ニュージーランド南島の南端、オタゴ半島にあるロイヤル・アルバトロス(アホウドリ)の生息地に設置されたライブカメラ、通称Royal Cam(ロイヤルカム)。このカメラを通じて世界中から見守られている1羽の雛がいます。

このニュージーランドワインラーバーズでも詳しくお伝えしていますので、アルバトロスについては過去の記事をぜひご覧ください。

このアルバトロスの雛の名前がこの度決定しました!

愛称はプリンセス

ずっとRoyal Cam Chick(ロイヤルカムの雛)と呼ばれていたこの雛。SNSなどではいつの間にかファンに、Princess(おひめさま)の愛称がつけられていましたが、やっと正式な名前が!

名前は5つの候補の中からWeb投票で選ばれました。投票総数は1615票。そのうちの31%、292票を獲得し、

Tiaki(ティアキ)

に決定しました!

Tiakiとはニュージーランド先住民マオリ族の言葉、マオリ語で、

  • Protect(守る)
  • Preserve(保護する)
  • Care(世話をする)

という意味。

アルバトロスだけでなく全ての野生動物が必要とする環境を守り、保護していこうという意味がこめられています。

名前は自然保護官の一人、シャーリンさんが発表。

順調に成長中

名前の発表があった5月11日に、自然保護官による定期の体重測定が行われました。Tiakiだけでなく、エリアの他の雛たちの体重も測定され、Tiakiのお隣にいる雛、通称”SSTrig”は7.5Kg、Tiakiは7.9kgに。

小さかった頃は楽々と抱き上げて測定ができていましたが、最近はくちばしが大きく成長しつつあるため、保護官は注意深くまずくちばしをつかんでからカゴに入れて体重を測定します。雛たちのまだ行動範囲は狭く、巣の周りを数十歩ヨタヨタと歩き回るくらいなので保護官に近づかれてもそっぽを向くのがやっと!

ふわふわの毛のせいもあって、親鳥と並んでも大きく見えますが、鳴き声は親鳥の”グワグワ”という低い鳴き声と比べると、”キーキー”と高くまだまだ赤ちゃん。でも少しずつ黒い羽が見えているのがわかります。少しずつ、大人のアルバトロスへと成長している証拠。

ここから雛たちは徐々に行動範囲を広げ、羽も生え替わってどんどんと見た目も大人に近づいていきます。

プラスチックの脅威

最近はこんなひやっとする出来事が報告されました。

こちらはTiakiの近くにいる別の雛で、足元にあるのはプラスチックのおもちゃ。どうやら親鳥が食料と一緒に運んできてしまったそうです。

幸い、雛が飲み込むことはなく、大事には至りませんでしたが、飲み込んでしまっていたら、また親鳥が吐き出せずにいたら、と思うと・・・。

近年、海に蓄積するプラスチックによる海洋生物への悪影響が問題になっていますが、アルバトロスたち海鳥にとっても大きな脅威。改めてプラスチックの利用を減らすこと、そして正しくリサイクルすることの大切さを実感しますね。

最近のハイライトをお届け

こちらは夜のカメラ。画面の真ん中でTiakiがぐっすり眠っているのですが、向かって左側に二羽のBlue Penguin(コガタペンギン)の姿が! 動画50秒くらいで動き回る姿がはっきりとみられます。鳴き声も聞こえますね。

こちらではTiakiの隣に別の雛の姿が・・・。ですがこの雛は、いつも映像に写っているお隣の”SSTrig”ではなく、雛の南側を少し降りたところにいる雛!

カメラに初登場し、三羽が同時に映る姿がみられました。

こちらは先日の母の日に投稿された、若い時のTiakiと母鳥のツーショット。

Tiakiの様子はYoutubeで24時間配信されているほか、Twitterで毎日ハイライトが紹介されていますのでぜひ覗いてみてくださいね。

 Live Royal Albatross Cam

 RoyalAlbatrossCam

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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