真夏のニュージーランドからメリークリスマス!

Happy Holidays everyone!!

今日は夏真っ盛りのニュージーランドからクリスマスのニュースをお届けします。

不気味な巨大サンタがとうとう引退

ニュージーランド最大の都市Auckland(オークランドが最大都市ですが、首都はウエリントン)の一番賑わう街並みの建物の角に、毎年巨大なサンタクロースが出現していたのですが・・・

2014年に引退の危機を逃れたものの、とうとう今年で引退となりました。

このサンタクロースは今から60年近くも前、1960年にNZの大手ショッピングセンターFarmersの旗艦店のために作られた、総重量5トン、18mの巨大オブジェクト。その後、Manukau Shopping Centreに売られたあと、1998年にはたった1ドルで再び売られ、4万ドル(約320万円)かけて修理されます。2003年にはニュージーランドの大型書店チェーン、Whitcoullsに贈られたあと、2008年にはWhitcoullsからオークランド市に贈られました。

このサンタ実は、昔は指が動き、ウインクしていたのですが、2009年に100,000ドル(約750万)かけて行われた修繕時になくなってしまいました。

2011年には、世界で一番不気味なクリスマス装飾品に認定。確かに顔はちょっと不気味なのです・・・。

とにかくこれだけ巨大なので維持費もバカになりません。かつ、毎年飾るのに、200,000ドル(約1500万)もかかっていたとか。2014年に引退の危機に直面しましたが保管の費用を援助する企業が現れ、今年2019年のクリスマスまで飾られることが決定。

2020年1月10日が引退の日となります。

 The Giant Santa is leaving Auckland(巨大サンタオークランドを去る)

ちなみに来年、このサンタの定位置に何が飾られるかは未定とか。もしかしたら、また新しいサンタが現れるのかも・・・?

NZからクリスマスメッセージ

NZ Herald(ニュージーランドのオークランドで発行されている日刊新聞)からのメッセージは、ニュージーランドのクリスマスの木とも呼ばれているPohutukawa(ポフツカワ)の花の写真。ちなみにあまり手に入りませんがポフツカワはエリザベス女王に献上されたこともあるはちみつがとれます。

NZの人気メディア、NZ StuffもNZのクリスマスツリーの写真と共にメッセージを発信。

そしてAir NZもポフツカワ・・・!

ニュージーランド首相、ジャシンダ・アーダーンは、12月25日のクリスマスの朝、自身が党首を勤めるニュージーランド労働党のTwitterにビデオを投稿。

「一つ私からのお願い、このビデオをみたら(笑)、みなさんスマートフォンなどを置いて、SNSから離れて、友人やご家族、大切な方といい時間を過ごしてくださいね。」

とメッセージを発信しました。

12月26日はボクシング・デー

クリスマスの翌日となる12月26日はもともとイギリスで始まり、英連邦の国々の多くが祝日とする、Boxing Day(ボクシング・デー)。NZも法定祝日でこの日に働かなければいけない人は、通常より1.5倍の給料がもらえます。

ボクシングというと、真っ先にスポーツのボクシングが連想されますが、Boxing Dayはクリスマスに働かなければいけなかった使用人達が、翌日の26日には”Christmas Box”と呼ばれる贈り物の箱を貰い、休みとなることに由来しているといわれています。

そして、現代のBoxing Dayは一年で最大のセール開催日! 最近日本でも騒がれ始めた感謝祭後の”Black Friday”のような日で、街中が買い物客で賑わいます。

ニュージーランドのクリスマスは日本とは違い、家族や親戚が集まり祝う、一年で一番大きく、大切なイベント。日本のお正月に近いかもしれません。

皆さんも素敵なクリスマス、そしてお正月を!

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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