鳥たちのお引越し 10月の動物ニュース

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ダニーデン郊外オタゴ半島の、タイアロア岬にあるアルバトロス(アホウドリ)の生息地から、30羽の雛たちが飛び立ったのが9月のこと。寂しくなるね・・・と思ったのも束の間、生息地はすでに賑わっているようです。飛び立った雛たちはどうなったのでしょうか・・・?

新たな繁殖シーズンへ

雛たちが巣立った生息地には、次の繁殖シーズンに向けて、続々とアルバトロスたちが戻ってきています。今年はじめての子作りをするペアもいれば、何度目かの子作りになるペアも。アルバトロスは平均8歳で初めての繁殖シーズンを迎え、2年ごとに子作りをします。アルバトロスのペアはオス・メス関係なく共に協力して卵を温め、子育てをし、殆どが同じ相手と長い間一緒にいると言われています。10月の後半から11月の終わりにかけて卵を生み、そしてそれが孵化するのは、翌年の1月終わりから2月初めごろ。孵化した雛から1羽が選ばれ、巣立つまでその様子がライブ配信されます。

ライブ配信のカメラは、雛が巣立ったあともそのまま回り続けています。

2021/2022シーズンへ向けて最初のアルバトロスが帰ってきたのが9月9日。

以来、10月末までに、89羽のアルバトロスたちが戻ってきました!

アルバトロスたちはいつもカメラの前にいるとは限らないので、ハイライトを見るのがおすすめですが、多いときには5〜6羽のアルバトロスたちが賑やかに集まっている姿を見ることができます。

すでに15羽のオスが巣作りを初めているそう。卵が生まれるのももうまもなくです!

Tiakiは今どこに・・・?

2020/2021に孵化した雛の中から選ばれライブ配信の主役だったTiaki(ティアキ)、今どこにいるのでしょうか?

アルバトロスの雛たちは、巣の周りでふわふわと浮かぶ練習を繰り返したあと、短距離を飛行する練習をするわけでもなく、突然飛び立ってそれっきり。しばらくはニュージーランドの近くで餌をとる練習をし、南アメリカを目指します。Tiakiには雛としては初めてGPSがつけられたので、Web上から現在地を確認することができます。それによると・・・

9月25日に旅立ったTiaki、なんとたった1か月と少しで無事、南アメリカ・チリに到着しました!(といっても陸に降り立ったわけではなく、海の上で過ごしています)アルバトロスは群れで旅はしませんが、Tiakiの同郷の仲間たちもきっと無事に到達していることでしょう・・・!

ニュージーランドファルコンが新しい家へ

次はハヤブサの一種である、New Zealand falcon(ニュージーランドファルコン)の雛の話題です。このファルコンはニュージーランドに唯一生息するファルコンで、言わずもがな最も早く飛べる鳥。準絶滅危惧に指定されています。

北島のロトルアにある野鳥類の保護研究施設・Wingspan Birds of Prey Trust(ウイングスパン・バード・オブ・スペイ・トラスト)で生まれたニュージーランド・ファルコンの雛が、ロトルアから車で1時間ほど南下した大きな湖がある街、タウポ郊外にある、タウハラ山へとお引越ししました。

今回、タウハラ山へ運ばれた2羽の雛は、ウイングスパンで保護されているファルコンたちから生まれ、2ヶ月になるまで施設で育てられました。

ウイングスパンではニュージーランド・ファルコンを絶滅から救うため、広範囲に渡る保護活動や、リサーチ、啓発活動を行っています。ニュージーランド自然保護局によると、現在国内に現存するニュージーランド・ファルコンは5,000羽から8,000羽程度。68,000羽ほどいるとされているキウイよりも数が少なくなっています。

今回タウハラ山に引っ越した雛たちは、地元のスタッフやボランティアに見守られながら成長します。いつの日かこの雛たちがパートナーを見つけ、家族を増やしてくれるといいですね。

4羽のキウイもお引越し

世界でいちばん有名なニュージーランドの鳥といえばキウイ。キウイも、国中で保護活動が行われています。タウポの保護施設で孵化した4羽のキウイの雛が、オークランド沖にある、ロトロア島にお引越ししました。

 

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この4羽の雛たちは、それぞれウィル、ネナ、カポウ、バッフルと名付けられ、一番若いネナが孵化してから17日、一番年上のウィルが68日。ネナは311g、ウィルは540gまで大きくなりました。

ロトロア島は、キウイたち鳥類にとって天敵となる外来種の哺乳類がいない島。まさに鳥たちの聖域です。キウイの雛たちは、ここで外来種から逃げられるくらいに大きくなるまで過ごします。雛は通常の自然界ではたった5%しか成長できないと言われていますが、このロトロア島で成長させることによって99%もの雛が成鳥となります。

ロトロア島で鳥たちの保護をしている組織、Rotoroa Island Trustの生態学者、ジョー・リッチーさんは

ロトロア島にとって、最も攻撃を受けやすい幼いキウイたちの安全な家となれることは大変名誉なことです。野生の聖域、天敵がいない環境で、雛たちが大きくなるまで守り、育てる事ができます。キウイを守るためには国中の力が必要。私達がその一端を担えることを大変誇りに思います。

と語りました。

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
株式会社デック 取締役
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