ロックダウン中のニュージーランドで、Kiwiが他人のキッチンに侵入

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、現在ロックダウン中のニュージーランドでは、日常品の買い出しと近所の散歩以外は自宅を出ることが許されていません。そんな中、Kiwiが他人のキッチンに侵入、徘徊するというニュースが飛び込んで来ました・・・今日のニュースは正真正銘、ニュージーランドの国鳥、天然記念物で飛べない鳥、Kiwiのお話です。

他人の台所を徘徊するKiwiをカメラが捉える!

オークランドの北80kmほどに位置する自然保護区の島、Little Barrier Island(リトルバリアー島)で、保護官が住む家の台所をうろうろするKiwiの姿をカメラが捉えました! 自然保全省のInstagramで紹介されるとたちまち話題に。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Communication channels can be pretty hit and miss on Te Hauturu-o-Toi/Little Barrier Island Nature Reserve and someone clearly didn’t pass the memo onto this kiwi that social distancing be applied between Kiwis not in your ‘bubble’ Check out this clip taken by resident rangers capturing a teenage kiwi that invited himself in to have a little nosy around their home! The rangers did not want to stress the bird by attempting to catch it, so they quietly stood by and watched to see what it would do next. The kiwi casually made its way through the dining room and kitchen, before slowly heading out the kitchen door, down the ramp, and back into the forest. Kiwi are normally nocturnal, but it is not uncommon to see them during the day. On Hauturu, the rangers had recently seen kiwi drinking from their garden pond due to recent dry conditions. Their observations concluded that this kiwi was neither distressed nor dehydrated, just curious. A day later they found the kiwi in their garden dining on a centipede. Read the full story here: https://bit.ly/3e7cbX1 📷: Richard Walle, Dr Leigh Joyce

Department of Conservation(@docgovtnz)がシェアした投稿 –

自然保護区であるリトルバリアー島は連絡が十分に行き届かないことがありますが、このKiwiにはロックダウン中は自分が同居するKiwi以外との接触を禁じるという連絡がいかなかったようです。

このビデオは、勝手に他人の家に上がりこんだ若いKiwiの様子を保護官が撮影したものです。

Kiwiを捕まえるなどもってのほか、驚かせたくなかった保護官はKiwiの様子をじっと見守りました。Kiwiはリラックスした様子でダイニングルームからキッチンを歩き、ゆっくりとキッチンにあるドアから外へでて森へ帰って行きました。

Kiwiは夜行性の鳥ですが、日中に見かけることも消して珍しいことではありません。この島では先日も、ここのところの乾燥した天候のせいか、庭の池から水を飲むKiwiを保護官が見かけたばかりでした。ただ観察した結果、このKiwiは脱水症状を起こしていたり、弱っていたわけではなく、ただ探索好きだったようです。またこの後日、庭でムカデを食べるKiwiの姿も目撃されました。

ニュージーランドのシンボル、国鳥・キウイ

Kiwiはニュージーランドの固有種であり、現在は天然記念物に指定されている絶滅危惧種。

ニュージーランドは自然豊かで、Kiwi以外にも多くの固有種が存在するのですが、その中でもKiwiは、ニュージーランド人を”New Zealander”ではなく”Kiwi”と表すほど、その象徴として愛されています。

他の国を見てみると、アメリカは鷲、南アフリカは鹿、ウェールズにいたってはドラゴンなど、何かしら強そうであったり、俊敏な動物がシンボルとなっているのに、なぜKiwiはこれほどNZを象徴する存在となったのでしょうか。

Kiwiは色盲で、おっとりした争いを好まない、そして自身を守る力も弱い、そしてなにより飛べない鳥です。それなのに、ありとあらゆるところでKiwiがニュージーランドのシンボルとなっているのは、そのユニークさにあると言われています。

まず、ニュージーランドの先住民であるマオリ族から、Kiwiは歴史的にも文化的にもつながりの強い、神聖な存在とされてきました。

マオリ族に伝わる伝説によると、昔、森の神様が、森を虫達から守るため、鳥たちに森の保護を依頼したところ、自分を犠牲にして空から地上におり、その役目を買って出たのがKiwi、そのため翼を失ったとされています。

マオリ族ではKiwiの羽が貴重なものとされ(そもそも現代では獲ることができないので貴重どころではないですが)、身分の高い人の羽織るコートの材料にされていました。

おっとりしているKiwiですが実は骨髄がしっかりしており、非常に強い足を持っています。また、Kiwiの卵は、なんとお母さんKiwiの体の20%を占めるくらい大きくなります。これは人間が3〜4歳の子供を出産するのと同じくらいの大きさだそうです。

また、そのフォルムが独特なため、ロゴマークとして早い時代から人気がありました。日本でもよく見かける靴クリームブランドのKiwiもその一つですね。またNZ産の商品にはよくKiwiのマークがつくので、NZのお土産で見かけたことがある方も多いかもしれません。

ニュージーランド産の商品に付けられるマーク

鳥たちはロックダウン中の静かなNZを謳歌

ロックダウンで人が外にいない静かなニュージーランドを、他の鳥たちも大いに楽しんでいるようです。

New Zealand’s native birds thrive under Covid-19 lockdown

人だけでなく、車やバスなどの乗り物に怯えることもなくなったため、NZの固有種の鳥たち、Kererūは裏庭のフェンスにとまり、pīwakawakaはオフィス街で遊びまわり、tūīは普段より大きな声で鳴いている

とSTUFFは伝えています。

近所を散歩に出ることを許されている(人間の方の)Kiwiたちも、普段より大きな声でなく鳥たちのさえずりを楽しんでいるよう。

また、めったにみることができないkārearea(NZの鷲)も首都ウエリントンの街中で撮影されたほど。

ニュージーランドは固有の動物たちの楽園でしたが、人間によってその環境が乱され、危険も増え、Kiwiのように絶滅の危機に瀕している動物たちが多くいます。

世界中の人々を苦しめているCOVID-19、複雑な気持ちですが自然界には平和が訪れているようですね。

この記事の筆者

石黒

石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
株式会社デック 取締役
Facebook

他の人にも教える!

ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。のんだあとはリサイクル。