Level3の警戒続くニュージーランドで新型コロナウイルス新規感染者が0に!

これで、ニュージーランド国内の感染者は合計1,487人。死亡者数は20名。

 Milestone hit as NZ records zero new cases of Covid-19 in a day(ニュージーランドで新型コロナウイルス新規感染者ゼロの目標達成)

Dr. アシュレイ・ブルームフィールドが新規感染者0を発表

▶Coronavirus Covid 19: Zero new cases today – Ashley Bloomfield(アシュレイ・ブルームフィールドが新規感染者0を発表)※現在はリンク切れ

Ministory of Health(日本でいう厚生労働省)のDirector General(長官)であり、1月27日以来、新型コロナウイルス関連の会見をすべて行っているDr. Ashley Bloomfield(アシュレイ・ブルームフィールド)は、5月4日の会見で

「新型コロナウイルス新規感染者ゼロ、この状態を維持したい」

と発表。

「これは喜ばしいことだが、気を緩めてもいいというわけではない。今週の後半には、Level3移行後の感染者が出るかどうかがわかる。ここでだらけないように」

と、今までのロックダウンの努力が無駄にならないよう、引き続き警戒し、Level3のルールを守るよう呼びかけました。

Level4のロックダウン中は、毎日アーダーン首相と午後1時に会見を行い、新型コロナウイルスの最新情報を報告。首相と同様、国民たちの信頼を集めてきたブルームフィールド。

なかには「ロックダウン中だがそんなに悪くない、だって毎日1時には彼に会えるから」と歌を作ってブルームフィールドに捧げた人も。

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この方がDr. Ashley Bloomfield。

Level2への引き下げはいつ・・・?

 Coronavirus: Prime Minister Jacinda Ardern says we’ll get 48 hours notice for level 3 end(ジャシンダ・アーダーン首相「Level3終了は2日前にアナウンス」)

警戒レベルがLevel4からLevel3に引き下げられ、テイクアウトやデリバリーなどを提供する飲食店など、一部ビジネスの再開に伴い仕事を再開する人も増えたものの、基本的にはLevel4と変わらない状態。人々はLevel2への引き下げを待ちわびています。

アーダーン首相は新規感染者ゼロという結果を受け

「この成果は、Level3ではなく、(Level4の)ロックダウン中の努力が実を結んだもの。

と発言。

「ここで気を緩めてはいいけない。Bubble(それぞれが日常関わる限られた人)を広げないようにし、最後までやり遂げましょう」

と呼びかけました。Level3となってから初めての週末は明らかに公共の場での人の数が増えたため、警戒する必要があるよう。

政府は5月11日に、警戒レベルをLevel3からLevel2に引き下げるかを決定する予定。もし決まれば、Level2に切り替わる48時間前に発表されます。

Level3終了を待ちわびている海鳥たちも

新型コロナウイルスによるロックダウンや自粛により、大気汚染が改善され、活動範囲を広げている野生動物がいるというニュースが、世界各地から届いています。

 ニュージーランドでも、鳥たちがロックダウン中の静けさを謳歌

でも、そんなニュージーランドには、Level3の終了を待ちわびている鳥たちもいます。

 Covid 19 coronavirus: Fears for New Zealand’s endangered native seabirds during lockdown(ロックダウン中、ニュージーランド固有の海鳥たちが絶滅の危機に瀕する恐れ)

もともとは鳥たちの楽園だったニュージーランドですが、人が移住してきたことによって、鳥たちの敵となる哺乳類が増えてしまいました。そのため、鳥たちは、そんな敵の哺乳類を捕獲してくれる人の助けを必要としています。

しかし、ロックダウン中は、鳥たちの敵となる哺乳類に対して罠を仕掛けるといった、鳥たちを守るためのプロジェクトが休止に。

ニュージーランドの固有種の鳥たちの殆どが、もっとも危険が増す繁殖期から子育てをロックダウン前に終えています。しかし、tāiko(タイコ)、takoketai(タコケタイ)と呼ばれる黒ウミツバメなどのニュージーランドの海鳥たちは、このLevel4からLevel3の期間が子育て期間の真っ最中。この海鳥たちが特に危険にさらされています。

この黒ウミツバメたちは、以前は北島全体にいた海鳥。しかし、野生の猫や豚、ネズミ等によって数が減り、今ではリトル・バリア島などの一部の地域でしか繁殖が見られなくなってしまいました。

巣の中にいれば比較的安全ですが、この時期、海鳥のヒナたちは夜になると巣の外にでて、羽を動かし巣立つための準備をします。このヒナたちの習性をよく理解している野良猫などによって狙われてしまうとのこと。

環境保護の専門家たちは、ヒナ鳥たちが野良猫などに襲われ、大幅に数を減らしてしまうのではと懸念しています。

Level3になり、一部の哺乳類捕獲作戦が再開されたものの、まだ十分な活動ができずにいる環境保全省、海鳥たちとともに警戒レベルの引き下げを待ちわびているようです。

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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