NZのワイン用ぶどう2021年「年間収穫量ランキング」発表!今年は大幅減

「ニュージーランド・ワイングロワーズ」(New Zealand Winegrowers)より、2021年版の「ヴィンテージ・インジケーター」(ヴィンテージ指標)が発表されました。

New Zealand Winegrowers公式サイト

今回はそのデータに基づき、NZワインのヴィンテージ情報をお届けまします。

「ヴィンテージ・インジケーター」って、どういうものなんですか?

その年のワイン用ぶどうの収穫量などを、まとめた指標のことです。

NZは南半球なので2〜4月にはぶどうの収穫が終わり、6〜7月頃になると「ぶどうの年間収穫量ランキング」が発表されるんですよ。

2020年のヴィンテージ・インジケーターをまとめた記事はこちらです。

それでは、2021年のぶどうの収穫量について、その動向を簡単にお伝えします。

2021年ぶどうの収穫量や、近年の生産に関する動向

2021年のヴィンテージ・インジケーターによると、ワイン用ぶどうの全体の収穫量は昨年比87,000t(トン)減、−19%の大幅ダウンとなりました。

収穫年 全体の収穫量
2020年 457,000t
2021年 370,000t

※収穫量の表示単位 t=トン

参照データ:New Zealand Winegrowers NZ Wine Vintage Indicators by Region 2021

19%も収穫量が減ってしまったんですね!どんなことが原因なんでしょうか?

その主な原因は、冷涼であった春の気候などとされています。加えて、新型コロナウイルスのまん延により、国境が封鎖されたため、海外からの労働力が不足したことも影響していると言われています。

地域別の収穫量ランキング

地域別の収穫量は、下記のようになっています。

地域 収穫量(割合) 前年比
マールボロ 269,521t
(75.2%)
-21%
ホークス・ベイ 41,153t
(11.5%)
-5%
ギズボーン 17,450t
(4.9%)
-8%
セントラル・オタゴ 10,324t
(2.9%)
+21%
ネルソン 7,804t
(2.2%)
-33%
ノース・カンタベリー 7,291t
(2.0%)
-26%
ワイララパ 3,131t
(0.9%)
-30%
オークランド 1,239t
(0.3%)
-1%

参照データ:New Zealand Winegrowers NZ Wine Vintage Indicators by Region 2021

ニュージーランドのワイン産地

ほぼ全ての地域で収穫量減。セントラル・オタゴのみ2割増

地域別にみていくと、ほとんどの地域で昨年よりも収穫量が減っていることが分かります。特にその傾向はワイララパマールボロネルソン、ノースカンタベリーといった、地理的に見て国の中央部にあたる地域で、顕著に表れています。

マールボロはNZワインの代表的な産地であり、全収穫量の約75%を占めていますが、その一大産地も大きな影響を受けました。

一方、セントラル・オタゴは唯一収穫量が2割アップしています。そのため、去年は地域別の収穫量ランキングでは第6位でしたが、今年は第4位となっています。

ぶどう品種別の収穫量ランキング

続いて、ぶどう品種別の収穫量をみていきましょう。

品種 収穫量(割合) 前年比
ソーヴィニヨン・ブラン 268,079t
(74.8%)
-18%
シャルドネ 23,507t
(6.6%)
-15%
ピノ・ノワール 22,029%
(6.1%)
-35%
ピノ・グリ 20,987t
(5.9%)
-27%
メルロー 9,877t
(2.8%)
-12%
リースリング 4,407t
(1.2%)
-2%

参照データ:New Zealand Winegrowers NZ Wine Vintage Indicators by Variety 2021

主要品種の全てが収穫量減

ソーヴィニヨン・ブランはNZワインの代名詞的な存在でありますが、収穫量は昨年比で18%減少と大打撃を受けています。

昨年4位だったシャルドネが今年は2位になっていますが、これは他の品種の収穫量が大幅に減ってしまった為、相対的に順位が上がった結果と言えます。

特に、ピノ・ノワールの収穫量が35%も減ったことや、近年国内でも人気の高いピノ・グリも、27%も収穫量が落ちてしまったことが影響していると考えられます。

ぶどうの出来や輸出面での影響は?

白ワインイメージ

ここ10年で輸出額が倍増するなど好調であったNZワイン産業にとって、今年の収穫量減は、大きな痛手です。特に輸出に影響が出ることは必須で、ワイナリーはどこにワインを供給するか厳しい選択を迫られることとなります。

肝心のぶどうの出来は…というと、2021年は大変すばらしい品質のぶどうが収穫されたというレポートがいくつも見られます。2021年ヴィンテージのNZワインは、凝縮感が高く、力強いワインになるポテンシャルがありそうです。

まとめ

今年はNZワイン用ぶどうが大幅に減ってしまったという、少しショックなニュースをお届けしました。

NZワインの日本への輸出量が減ってしまうのは間違いないと思いますが・・・しかし、ぶどうの出来は素晴らしかったということで、ワインの品質には期待したいと思います。

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部
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NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆&編集しています
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監修

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岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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