白ワインに使われる日本のぶどう品種。日本の固有品種で、生食兼用です。ワイン用ぶどうとしてはで国内最多の生産量で、そのうち約95%以上は山梨県で栽培されています。
甲州は、DNA解析などから、ヨーロッパからシルクロードを経由し、交雑を繰り返しながら日本に伝わり、日本で定着したとみられています。
果皮が薄紫色であることから、グリぶどう(グレー色のぶどう)といわれることもあります。
以前は、甲州から作られるワインは、外観や香り、味わいは個性が乏しいと酷評を受けがちでした。しかし、栽培方法の見直しや醸造技術の向上により、現在では、その繊細で上品な香りや味わいしっかりと出されるようになったことから、国内のみならず海外からも高い評価を受けるようになりました。
2010年には日本固有のぶどうで初めてO.I.V.(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に登録され、EUをはじめとする世界で「甲州(Koshu)」とラベルに記したワインの販売が可能になりました。