バビッチ イースト・コースト ピノ・ノワール 2016

レビュー日 | 2020.08.03 |
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地域 | オークランド |
ワイナリー | バビッチ(Babich) |
品種 | ピノ・ノワール |
収穫年 | 2016 |
香り | いちご、チェリー、ザクロ |
アルコール | 13% |
シーン | トマトソース系のパスタにこの1本。 |
購入先リンク | ▶楽天市場 |
備考 | ヘンダーソン・ヴァレー(オークランド)産、ホークス・ベイ産のぶどうを使用 |
参考価格 | 2,434円 (税込) |


岩須
しっかりとしたフルーツの香りとスパイシーな味わい。カジュアルでありながら熟成感のある、老舗ワイナリーのピノ・ノワールです!
明るいルビー色で、とても綺麗な色をしています。
グラスを傾けてじっくり見てみると、オレンジ色のエッジがあるのがわかります。
レンガ色のような色合いは、熟成の印。
この価格帯のワインで、このような色味を感じられるものは、なかなかないと思います。
外観も良いですが、香りもとても良いですね〜。
いちご、チェリー、ザクロ、すももなど、ニュージーランドのピノ・ノワールらしいフルーツの感じがしっかり出ています。
さらに、土のニュアンスや森の下草、樽由来のスパイシーさもありますね。
「NZのピノといえばこの香り!」という感じの、僕にとって馴染み深い香りです。
外観、香りだけで、期待が膨らみますね!
口に含んだ瞬間は、チェリーやザクロのようなフルーツがプチッと弾けて酸味が広がるイメージ。続いて樽由来のスパイシーさ、コク。それから、クローブやシナモンのような複雑なスパイスのニュアンスがふわっと口に広がります。
香りで感じたようなフルーツ感はやや控えめで、心地の良い、上品なスパイシーさが味わいの真ん中にあるという印象です。
飲み込んだあとの余韻にも、舌にじんわりと残るスパイス感があるので、この余韻を、是非お料理と合わせて楽しんでほしいですね。
カジュアルながら素敵なワインです!
…しかし、輸入元によると、残念ながらこの「イースト・コースト」シリーズのピノ・ノワールは終売になったそうです…。
各販売店の在庫限りで販売終了となるので、見かけたら是非手にとってみてください!!
ワイナリー「バビッチ」について
画像提供元:(株)明治屋
オークランドにある「バビッチ(Babich)」は、1916年ジョシップ・バビッチ氏によって設立されたワイナリー。
NZでは非常に歴史のあるブティックワイナリーとして知られています。
このワインにも創立100周年のステッカーが貼ってあります。
NZワインの黎明期を支えたつくり手ですね。
「ぶどう栽培に適した条件の良い畑に、最適な品種を植える」
という非常に合理的な哲学を持つバビッチは、オークランド近郊、ホークス・ベイ地方、マールボロ地方にぶどう畑を持ち、その土地の個性を生かした丁寧なワインづくりをしています。
オークランド郊外で栽培している品種は主にピノタージュ、ピノ・ノワール、シャルドネなど。本社に併設のワイナリーでは小規模ながら伝統の銘柄を守っています。
また、2013年に新設されたマールボロのワイナリーは、広大なぶどう畑に加え最新鋭の設備と6,000t分ものステンレスタンクを備えるなど最先端の技術を導入。
国内外のコンテストでは受賞を重ね、世界からも高い評価を得ているワイナリーです。
おすすめのペアリング
フルーティーさが適度にあり、スパイス感が勝っているワインはペアリングの守備範囲が非常に広いんです。ですのでこのワイン、けっこうなんでもイケると思いますよ。
ぶりの照焼、チャーシュー、トマトソースの料理、焼いたベーコン…家庭料理なんでも合いそうですね。
ボロネーゼ
中でもおすすめなのが、ボロネーゼ。
さらっと作るよりもちょっと煮込んで旨味を引き出して、黒コショウなどのスパイスをプラスしてみてください!
この記事の筆者

- NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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監修

- ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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