シレーニ セラーセレクション シラー 2018

レビュー日 2020.09.10
地域 ホークス・ベイ
ワイナリー シレーニ エステート(Sileni Estates)
品種 シラー
収穫年 2018
香り 黒胡椒、煮詰めたブルーベリー、ブラックベリー
アルコール 12%
シーン 牛肉料理のために開けたいワイン。
購入先リンク ▶エノテカ オンラインショップ
希望小売価格 1,900円(税別)

岩須

程よいボリューム感と渋みがあり、そこに広がる心地よいペッパーの刺激。是非お料理と合わせたい、フードフレンドリーなスタイルのシラーです。

このワインの産地はホークス・ベイ地方。ワイナリー「シレーニ エステート」の本拠地がある場所です。

ホークス・ベイという産地は、ニュージーランドでは良質のシラーが育つ産地として名を馳せています。収穫量はカベルネ・ソーヴィニヨンメルローに比べると多くはありませんが、品質は非常に高く、NZのみならず海外のワインファンの中でも一目置かれる存在です。

なので僕は、“ホークス・ベイのシラー”って聞くと、なんかちょっとウキウキしてしまいますね!

シレーニ セラーセレクション シラー2018グラス

外観はやや濃い赤ワインの色。ピノ・ノワールと比べるとダークチェリーの色合いが強いです。ただ、オーストラリアの典型的なシラーズと比べると、それほど黒みは強くないですね。

シレーニ セラーセレクション シラー2018グラス02

アルコール度数はシラーとしては低めの12%。

これまでニューワールドのシラーは、ボリューム感があり強めのアタックを持つワインが多かったのですが、最近は徐々に変わりつつあります。あまり濃すぎず、アルコール度数もやや控えめな「優しいタイプのシラー」がトレンドになっています。

このワインもボリューム感を抑え、飲み疲れをしないフードフレンドリーなスタイルを目指したシラーだと思います。

開栓時の香りは少しこもったような感じがありましたが、スワリングして空気に触れさせることで、シラーが持つ本来の素晴らしい香りが徐々に出てきました。

シラーの香りを一言で表すならば、それは「スパイス」。

黒胡椒をガリッと噛んだ時に口いっぱいに広がる香りをイメージしてみてください。それが典型的な「シラー」の香りです。

他にもシナモンやクローブのようなスパイスも感じられますね。それと同時に広がるのが、煮詰めたブルーベリー、ブラックベリーのような黒系ベリーの心地よい香り。さらに「血」のようなニュアンスもあるので、ジビエのようなお肉料理を連想させてくれます。非常に良い香りですね。

口の中に含むと、まず、香りで感じたような黒系のベリーのニュアンスが広がります。

それと同時に舌を刺激するのが、やっぱりスパイスなんですよね。ブラックペッパー(黒胡椒)だけでなく、ピンクペッパーやホワイトペッパーのような、軽やかな胡椒のはじけるような香りを感じます。

重過ぎないボリューム感と強過ぎない渋み、そして心地よいペッパーの刺激が口に広がって、とてもお料理と合わせたくなるワインです。

もちろん単体でも楽しめますが、食事に寄り添わせると本領を発揮しそうです。お肉料理のある食卓に1本欲しくなるようなシラーですね。

シラー入門にはおすすめの一本

スパイス感が強くてガチッとした味わいが特徴のシラー。間違いなく存在感の強い品種だと思います。

しかし今のワイン全体の流行としては、ドリンカビリティ(飲みやすさ)の高さは大変重要とされているところでもあります。

では、この存在感の強いぶどうを、どのようにして飲みやすくさせたのか?

それはおそらく、早摘みのぶどうを使用していることが考えられると思います。糖度が適正なところで収穫し、ぶどうの個性をしっかり出す醸造方法で仕込んでいるのでしょう。

カベルネやメルローなどを普段飲んでいてたまにはシラーを飲んでみようという人、または、あまりシラーという品種を飲んだことがない人など、このワインで挑戦してみてはいかがでしょうか。

クリーンで綺麗な味わいの中にスパイス感がある、というシラーの良い一面がわかるワインだと思います。

前菜の肉料理にやや軽めのワインが欲しい時など、活躍しそうですね。

ワイナリー「シレーニ エステート」について

「シレーニ エステート」は北島東部のホークス・ベイ地方にあるワイナリーです。

1997年に設立して以来、世界中で数々の賞を獲得。日本でも流通の多いNZワインの一つです。

ワイナリー名は、ローマ神話に出てくる酒の神バッカスの従者「シレーニ神」が由来。

シレーニ神は、「おいしいワインと食事、そして素晴らしい仲間(Good wine, good food, good company)」を楽しんだとされていて、シレーニ エステートもそれに習い、食事との相性を重視した、毎日飲んでも飲み飽きないようなワインづくりを目指しています。

▶シレーニ エステート公式サイト

おすすめのペアリング

これは四の五の言わずにお肉と合わせるのが一番。

豚肉でも良いですけど、やっぱり合わせるなら牛肉です。

焼いてスパイスをかけるだけのシンプルなお肉料理はもちろん、普段わたしたちが食べるような家庭料理でもいいと思います。

例えば、チンジャオロース。お肉だけでなく、お野菜の苦味もあるのでおすすめです。

わりと油をしっかり使っている料理のほうが、程よく渋みのあるワインには合うでしょう。

青椒肉絲

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部

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NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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監修

NZワインラバーズ編集部

岩須 直紀
ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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当サイト「ニュージーランドワインラバーズ」は一般社団法人日本ソムリエ協会 認定 ソムリエで飲食店「ボクモ」のオーナー岩須直紀が全記事を監修、一部執筆しているNZワインの専門サイトです。