マン オー ウォー アイロンクラッド ボルドーブレンド 2010

レビュー日 | 2020.11.04 |
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地域 | オークランド |
ワイナリー | マン オー ウォー(Man O’ War) |
収穫年 | 2010 |
香り | ブラックベリーのジャム、様々なスパイス |
アルコール | 14.5% |
品種 | カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック |
シーン | 記念日のディナーなどで、お肉料理とともに。 |
購入先リンク | ▶Craft Wine Park(ヴィンテージは異なります) |
希望小売価格 | 6,050円(税別) |


岩須
濃厚な味わいのボルドースタイルの赤ワイン。フルボディながら非常に洗練された味わいのプレミアムな1本です。
ニュージーランドの赤ワインは、隣国のオーストラリアと比べると値段はやや高めです。特に、「ボルドースタイルの濃厚な味わい」の赤ワインは、生産量が極端に少ないこともあって、その多くがプレミアム・ワインに位置づけられています。
このワインも、そんなプレミアムな1本。
記念日のお祝いに活躍しそうな、上質で濃厚な赤ワインです。
外観は、とても濃い色合い。
赤ワインは通常、時間が経つと徐々に色が薄くなり、オレンジ色やレンガ色のニュアンスが出てきます。しかし、このワインは(試飲時で)10年経過しているとは思えないほど、しっかりとした「黒系」の色。外観から若さが感じられるワインです。
香りと味わいの特徴は、カシスやブラックベリーを煮詰めたジャムのニュアンスが強いこと。そこに少し、香辛料のスパイシーさも加わっています。
そして、果実のニュアンスがとても豊かです。赤ワインの香りは時間の経過とともに、果実の生き生きした香りから、葉っぱや土のような香りに変化することが多いのですが、このワインは、まだ果実が優勢。ある意味フレッシュさがしっかり残っていると言えるでしょう。
10年熟成してこの香りと味わいということは、まだまだ今後の熟成で変化が楽しめるワインだと推測します。あと5〜10年ほど寝かせると、きっと少し枯れたような複雑なニュアンスが加わり、次のステージに上がることが期待できますね。
また、濃厚ながらも全体としてまろやかにまとまっているのは、このワインが「カベルネ・フラン」を主要品種としているからでしょう。カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンほど重くならず、適度なジューシーさを保ったバランスの良い味わいになる傾向があり、このワインはその特性が良く出ているように感じます。
この度「Jean’s Holidays(ジーンズホリデーズ)」さんの企画にて、このワインをレビューさせていただきました。レビュー動画はこちらからご覧いただけます。
▶Jean’s Holidays | 休日のひと時を彩る素敵なワインを皆様に
ご購入はこちらから
▶マン オー ウォー アイロンクラッド ボルドー・ブレンド 2010 | Craft Wine Park
ワイナリー「マン オー ウォー」について
NZの中でも屈指のリゾート地として知られるのがオークランドの「ワイヘキ島」。ここは別名「ワイン・アイランド」と呼ばれるほど、ワインづくりが盛んな島でもあります。島内に20軒ほどあるワイナリーの中でも最大規模を誇るのが、この「マン オー ウォー」です。
「マン オー ウォー」とは、イギリスの古い言葉で「軍艦」を指します。島の東にある「マン オー ウォー湾」の地名から名付けられたワイナリー名です。
今回のワイン名「アイロンクラッド(アイアンクラッドの方が英語に近いかも?)」は、「装甲艦」という意味。各国の海軍が使った戦闘用の船です。
ワイナリー名もワイン名も、かなり勇ましいネーミング・・・でも、肝心の中身は、決して荒々しいわけではなく、フルボディながら非常に洗練されていますよ。
おすすめのペアリング
ラム肉のステーキ
もともと、ボルドーの赤ワインと仔羊の肉料理は、伝統的な定番の組み合わせ。
このボルドースタイルのNZワインにあわせるならば、高品質で知られるNZ産のラム肉がベストマッチ。現地でも、よく親しまれているペアです。
この記事の筆者

- NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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監修

- ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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