ストラタム ピノ・ノワール 2019

レビュー日 | 2021.03.15 |
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地域 | カンタベリー/ワイパラ |
ワイナリー | シャーウッド エステート(Sherwood Estate) |
ワイン名 | ストラタム(Stratum) |
品種 | ピノ・ノワール |
収穫年 | 2019 |
香り | さくらんぼ、ダークチェリー、ナツメグ、クローブ |
アルコール | 12.5% |
シーン | 週末まで待てないあなたに!平日の食卓ワイン。 |
購入先リンク | ▶楽天市場 |
標準小売価格 | 2,300円(税別) |


岩須
僕もよく飲む、お気に入りの一本。NZのピノ・ノワールの良さがコンパクトにつまった、日常飲みにぴったりなピノ・ノワールです!
ニュージランドの赤ワイン用ぶどう品種の中で、ナンバーワンの生産量を誇る「ピノ・ノワール」。その品質の高さは、国内だけでなく世界のワインファンからも一目置かれています。
そんなNZのピノ・ノワールですが、かつては「ニュージランドでは育てるのが難しい」と言われていました。現在のように国の主要品種として栽培されるようになったのは、実はここ30年くらいのことなのです。
今回レビューするワインの生産者「シャーウッド エステイト」は、NZでピノ・ノワールのワインづくりを成功させた、最初のワイナリーのひとつ。
NZ国内でピノ・ノワールを醸造するワイナリーがわずが5軒しかないころから、いち早くワインづくりに取り組み、急成長へと導いたワイナリーです。
先駆者であるシャーウッドさんが届けるピノ・ノワール。
僕もよく飲むワインなので、「お、また会ったな!」みたいな感じです(笑)今日はあらためて、テイスティングしたいと思います。
とても透き通った、明るいチェリーレッド。
ヴィンテージは2019年、熟成を感じさせる色味はなく「複雑」というよりはどちらかというとシンプルなイメージ。優しく、淡い色合いです。
香りは、さくらんぼやダークチェリーのニュアンスと、ナツメグやクローブのようなスパイス感が、見事に調和しています。
この価格(標準小売価格2,300円)とは思えないぐらい、とても良い香りです。
味わいも、まったく嫌味がありません。
このくらいの価格のピノ・ノワールは、ちょっと苦味が強かったり、果実味が控えめだったりするんですが、そういうところが一切ない。
もちろん、少量のエグ味や苦味は、味わいに奥行きを与えることもあります。しかし、どちらかというとこのワインは、それらを排除し果実味メインに仕上げていますね。
フルーティーさとスパイシーさがうまく調和していて、NZのピノ・ノワールの良さがコンパクトにまとめられたワインだと思います。
価格を抑えつつ、このクオリティを保ったピノ・ノワールってそんなにないんですよ。お店で見つけたら即ゲット!してください!
雰囲気としては、華やかなパーティーで開けるワインというよりは「日常に寄り添うワイン」。食卓に一本ドーンと置いて、その日のおかずに合わせてどうぞ、というのがとても似合いそうですね。
週末までちょっと早いけど…今日はワイン飲みたいわ!という気分のときにおすすめです!
冷暗所で保存し、3〜4日はいけますよ。毎日ちびちび楽しむのもいいですね!
おすすめのペアリング
焼き鳥や照焼きチキン
このワインがもつ程よい渋みは、油分のあるお料理と合わせると旨味に変化し、良いペアリングになるでしょう。
なかでも「焼き鳥」や「照り焼きチキン」などは相性抜群です。
ミートソーススパゲッティ
トマトベースの煮込み料理とも相性が良さそうです。
シンプルに野菜をトマトで煮込んだ「ラタトゥイユ」でもいいですし、「ミートソーススパゲティ」もおすすめです。
ワイナリー「シャーウッド エステイト」について
このワイン「ストラタム」シリーズを手掛ける「シャーウッド エステイト」は、NZの南島ワイパラ(カンタベリー地方)にある家族経営のワイナリー。ダイアン&ジル夫妻によって、1987年に設立されました。
設立当時、NZのワイン産業はまだ盛んではなく、国内のワイナリー数は約70軒、ピノ・ノワールを醸造するワイナリーにいたってはわずか5軒しかありませんでした。
そんななか、ワイパラの土地が持つポテンシャルの高さにいち早く目をつけ、ワインづくりを成功させた、シャーウッド エステイト。間違いなく、一時代を築き上げたパイオニアとも言える存在のワイナリーです。
また、NZでは定着しているサステイナブルなワインづくりに、いち早く取り組んでいるワイナリーとしても知られています。
現在は、ワイパラの他にもNZ最大のワイン産地であるマールボロに計8つの自社畑を所有。
ブティックワイナリーでありながら、近代的な設備を取り入れることによって自社での一貫生産を可能にし、最高品質のワインを生み出しています。
この記事の筆者

- NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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監修

- ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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