トゥーリバーズ ソーヴィニヨン・ブラン 2017

レビュー日 | 2019.12.13 |
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地域 | マールボロ |
ワイナリー | トゥーリバーズ(Two Rivers) |
品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
収穫年 | 2017 |
香り | 柑橘のアロマと、白桃のような甘みのあるアロマ、トロピカルフルーツ |
アルコール | 13.5% |
シーン | 手の込んだ料理でお客さんをもてなしたいとき。 |
購入先リンク | ▶サザンクロス ワインクラブ |
希望小売価格 | 2,700円(税別) |


岩須
マールボロ産には見られない複雑味があり、まろやかな味わいが特徴のソーヴィニヨン・ブランです。
元気ハツラツなマールボロのオーソドックスなワインとは一線を画する、まろやかな味わいが特徴のワインです。
香りも、グレープフルーツやハーブ主体の典型的なマールボロのものと比べると、もう少し熟度の高い、トロピカルフルーツや白桃のような甘い果実のニュアンスが特徴です。
酸味はするどくなく、穏やかでアルコール感もしっかり感じられ、旨味成分も非常に強い。どちらかというとライトな食事よりは、煮込料理や、旨味の強い食材を使ったお料理が合うと思います。
すなわち、このワインには典型的なマールボロのソーヴィニヨン・ブランには見られないような複雑な味があるということ。
ペアリングするお料理も、その複雑さに合わせたちょっと手の込んだお料理を用意したいですね。複雑さ×複雑さのペアで、ぐんと満足感が高まるはずです。
ワイナリー「トゥーリバーズ」について
「トゥーリバーズ」は、マールボロの地で生まれ育ったデイビット氏により2004年に設立されたワイナリーです。
この「トゥーリバーズ」という名前はマールボロを流れる2つの川「ワイラウリバー」「アワテレリバー」から命名されたもの。
5世代も続くファーマーの息子でもあるデイビットは、若い頃から自身の身体でマールボロのすべてを体感してきました。
17歳でワインの道へ進み、栽培と醸造学を学んだのちに海外へ渡り、コンサルタントワインメーカーとして世界各地で25ヴィンテージを経験。
マールボロに対しての深い見聞と知識、そしてこれまでの国際的な経験を活かし、マールボロにある2つのバレーから、最良のヴィンヤードのぶどうを掛け合わせてワインをつくることに情熱を注いでいます。
デイビットの経験と、マールボロの伝統と多様性、そしてクラフトマンシップが融合する、新進気鋭のワイナリーです。
ソーヴィニヨン・ブランの特徴
ソーヴィニヨン・ブランは、すっきりとした酸味と柑橘類やハーブなどの爽やかな香りが特徴のぶどう品種です。
ニュージーランドでは、生産される白ワイン用ぶどうの約8割がソーヴィニヨン・ブランという圧倒的な生産量を誇っています。
その特徴は、何と言っても驚くほど爽やかな香りと豊かな果実味。
はじけるような柑橘系の味わいは、一口飲めば誰もが思わず「フルーティー」と感じるでしょう。
おすすめのペアリング
さまざまな料理とのペアリングが楽しめるソーヴィニヨン・ブラン。
トゥーリバーズのような旨みをもったタイプには、複雑な旨みのあるお料理が合います。
ここでは、その一例をご紹介します。
ローストポーク
低温で焼いたしっとり&ジューシーなローストポークは、赤ワインだけでなく白ワインにも合います。
ハーブを添えれば、ソーヴィニヨン・ブランとの相性はバッチリです。
豚しゃぶサラダ
豚しゃぶサラダの豚肉は、脂身と赤身のバランスがいい「肩ロース」がおすすめです。
ドレッシングは、ごまだれより柑橘系のさっぱりしたものが相性がよさそうです。
ブリしゃぶ
お刺身にしても美味しいブリを薄くスライスして、さっと湯通ししたブリしゃぶ。
複雑味のあるまろやかなこのワインを引き立ててくれるでしょう。
オリーブオイル+ポン酢でさっぱりと!
この記事の筆者

- NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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監修

- ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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