クメウリヴァー クメウヴィレッジ ピノ・グリ2017

レビュー日 2019.12.20
地域 オークランド
ワイナリー クメウリヴァー(Kumeu River)
品種 ピノ・グリ
収穫年 2017
香り 花やハーブのような植物を思わせる香り
アルコール 13.5%
シーン 魚介の鍋料理と合いそうです。
購入先リンク ▶楽天市場
希望小売価格 2,500円(税別)

岩須

NZワインには珍しい、フルーティーさを抑えたナチュラルなスタイルのピノ・グリ。とても複雑味がある一本で、食事とも合わせやすいです。

「すごい。これなんだろう。
すごく懐かしい。」

このワインの香りをかいで、ぼくは最初にそう感じました。

こんなスタイルのワイン、NZのものでは久々にテイスティングしたような気がします。

いわゆるフルーツのアロマも感じるんですが、お花やハーブなどのニュアンスがかなり強い。

植物のような香りが全面にあって、他のニュージーランドのピノ・グリとは違うニュアンス。

香りはかなり強いですね。

また、NZのピノ・グリは色が黄色く濃く出る品種ですが、このワインはそんなに黄色味は強くない、やさしいイエローのトーンです。

クメウリヴァー クメウヴィレッジ ピノ・グリ2017グラス

白桃や杏のような感じのフルーツのニュアンスも感じますが、その中にミントのようなフレッシュで若々しい緑のハーブの香りがしっかりあります。

飲み口はナチュラルで、はっきりとしたフルーティーさが全面に現れるというよりも、フルーツ以外のハーブの要素がやや強めに感じられます。

このすっきりとしたハーブっぽさが口の中を洗い流してくれる効果もありますが、旨味は強い。アルコール度数も高い。

一口飲んだときのリッチ感が非常に高いワインですね。

こういうワインは魚介類の「お出汁」によく合うと思います。

とても複雑味があるワインなので、サラダとかさっぱりしたものに合わせるよりも、ちょっとコクのある魚介類とめちゃくちゃ合いますね。

「クメウ」という土地を表現したワイン

オークランド近郊にあるクメウという産地は、NZの中でも温かい産地です。

温かい産地ではぶどうの糖度も上がりやすいし、非常に凝縮した旨味のあるワインがつくられます。

そのクメウというとても小さい産地の代表的なワイナリーがこの「クメウリヴァー」。

クメウリヴァーというブランドは高級路線なんですが、それよりもカジュアルラインのものがこの「クメウヴィレッジ」です。

お値打ちラインの商品ではあるものの、ぶどうは手積みで収穫され、ホールパンチプレスといって、ぶどうを房ごと潰して搾る製法を採用しています。そうすることで、ぶどうの果汁以外のさまざまな成分が液体に移り、複雑さをもったワインが生まれるのです。

使う酵母は自家製の酵母。自然界にある酵母をワイナリー内で培養して使っています。

手作りの良さ、さらにオークランド・クメウという土地柄をあらわそうという気持ちが、とてもよく伝わってくるワインです。

ワイナリー「クメウリヴァー」について

ユーゴスラビアからの移民である、ブラコヴィッチ家によるワイナリー「クメウリヴァー」。

設立は1944年。新しいワイナリーが多いニュージーランドではちょっと珍しく、歴史のあるワイナリーです。

現在、3代目の醸造責任者であるマイケル・ブラコヴィッチは、ニュージーランドでは初の「マスター・オブ・ワイン」の資格をとった人物でもあります。

この「マスター・オブ・ワイン」はワインの資格の中で最難関のもの。なかなかそうカンタンに取れるものではないんですよね。

世界中の産地について熟知することはもちろん、ぶどうの栽培、ワインの醸造、瓶やラベル、流通、宣伝、食事との合わせ方まで、ワインについてのあらゆるすべてのことを熟知しなければ取れない資格です。

そういうワインのカリスマ的人物が作るワインだけあって、このワインは「NZらしいフルーティーさを追求する」というよりは「世界のワイン界に通用するようなものを目指している」と感じました。

フルーティーさを控えめにし、食事に寄り添うようなイメージに近づけた、ヨーロピアンなスタイルを目指しているのではないかと思います。

最初に感じたその「懐かしさ」は、ぼくがかつてよく飲んでいたヨーロッパのワインを思わせていたようです。

▶クメウリヴァー公式サイト

おすすめのペアリング

複雑味のあるワインには、さっぱりよりも、ちょっとコクのある素材やお料理と合わせてみてください。

特に、魚介類との相性はバッチリ。めちゃくちゃ合いますよ!

ブイヤベース

ブイヤベース

和風出汁のお鍋もおすすめですが、魚介類を香味野菜で煮込んだ鍋料理「ブイヤベース」もおすすめ。最高のペアリングになると思います。

魚介の旨味が凝縮したお出汁がなんとも贅沢な一品。おもてなし料理にも最適です。

スズキのムニエル

スズキのムニエル

味わいの厚みがある白身魚を焼いた、ムニエル、ソテーもよく合います。

ヒラメやNZ産のサーモンでも間違いなく合いますね。

白子の天ぷら

白子の天ぷら

冬が旬の白子。天ぷらにして塩で合わせましょう。

外はサクっと、中は濃厚クリーミー。もう最高ですね〜。

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部

NZワインラバーズ編集部
NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。

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