ブラッケンブルック シャングリ・ラ ピノ・ノワール 2017

フルーティーな香りが特徴の「ブラッケンブルック シャングリ・ラ ピノ・ノワール 2017」のレビュー。ラズベリーなどの甘酸っぱいニュアンスの香りと味わいは、とても活き活きとした印象です。
レビュー日 | 2020.02.25 |
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地域 | ネルソン |
ワイナリー | ブラッケンブルック(Blackenbrook) |
ワイン名 | シャングリ・ラ ピノ・ノワール(Shangri-La Pinot Noir) |
品種 | ピノ・ノワール |
収穫年 | 2017 |
香り | ラズベリー、木いちご、樽由来の香ばしさ |
アルコール | 13.5% |
シーン | カジュアルなパーティーで、お肉料理とともに。 |
購入先リンク | ▶ボクモワイン (ヴィンテージは異なります) |
希望小売価格 | 2,530円(税込) |


岩須
果樹園を連想させるような、フルーティーな香りが特徴的な赤ワインです。
晴れの日が多く「サニーネルソン」と呼ばれる町ネルソンは、果樹園や緑地が多く自然豊かな町。
ネルソン地方でつくられたこのワインは、そんな風景を連想させるような1本です。
外観は、輝きのある綺麗なワントーンのルビー色をしています。この色味は若いワインであるということの証拠。
また、粘性が高いのでアルコール度数がしっかりとあり、旨みが強そうな印象です。
香りは、ラズベリーや木いちごの甘酸っぱいニュアンスを真っ先に感じます。 NZらしいフルーツの香りが全面に押し出されたスタイルです。
口に含んだ味わいは、ラズベリーや木いちごの甘酸っぱさと、ざくろのような酸味も感じます。
香りの印象がストレートに味わいにも現れている印象です。
飲み込んだあとに、樽に由来するほんのりビターな後味も残りますすが、全体としてはとても活き活きとしたフルーティー系ワインですね。
また、渋みやクセが少ないのでスルッと楽しめるようなカジュアルさをもっています。
そんなに赤ワインを飲みなれていない方でもきっと大丈夫。
美しいアートラベルはピクニックやキャンプにも映えそうですね。
ワイナリー「ブラッケンブルック」について
「ブラッケンブルック」はNZ南島の北海岸に面した産地、ネルソン地方にあるブティックワイナリーです。
前述の通り、NZのワイン産地の中でも豊富な日照量を誇り「サニーネルソン」とも呼ばれるこの地方では、非常にアロマティックなワインが生み出されています。
オーナーのダニエル氏は国立リンカーン大学でぶどう栽培・醸造を学んだ後、オーストリアやドイツ、フランス(アルザス)などで経験を積み、NZでは同じくネルソンにある名門「サイフリード」でワインチーフを務めた人物。
その後パートナーである妻のウルスラ氏とともに、2年もの歳月をかけて理想の場所を探し、現在の場所にたどり着きました。
ブラッケンブルックでは、サスティナブル(地球の環境保全において、持続可能なものであること)なぶどう畑で大切に育てた果実を、グラヴィティ・フローシステム(醸造過程でのワインの移動をすべて自然の重力によって行う方法)を最大限に活用した構造のワイナリーで醸造しています。
また、注目すべきはこのラベル。「シャングリ・ラ」というアートシリーズは、ネルソンのアーティストMarilyn Andrews氏によるこの地の自然な風景の絵がラベルに採用されています。
アートの街ネルソンならではの特徴的なラベルと言えるでしょう。
ピノ・ノワールの特徴
ピノ・ノワールは、エレガントで繊細な味わいが特徴。
世界中で大変人気のある品種で、代表的な産地であるフランスのブルゴーニュ地方ではピノ・ノワールを使用した数々の高級ワインが生み出されています。
また、ニュージーランドではセントラル・オタゴ地方、ワイララパ地方のマーティンボロで名声を築いた品種でもあり、世界のワイン評論家や愛好家からも高い評価を得ています。
おすすめのペアリング
タレ系の和食
しょうゆ、みりん、砂糖を使った和食がおすすめです。
タレの甘辛い味とベリーの爽やかな酸味がぴったりと合って、相乗効果を生んでくれることでしょう。
牛の薄切り肉を使ったお料理
和食の中でもお肉料理なら、牛の薄切り肉を使って。
肉じゃが、牛しゃぶ、すき焼きあたりが良いですね。
この記事の筆者

- NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆&編集しています
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監修

- ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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