トゥーリバーズ ピノ・ノワール 2016

レビュー日 | 2020.02.28 |
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地域 | マールボロ |
ワイナリー | トゥーリバーズ(Two Rivers) |
品種 | ピノ・ノワール |
収穫年 | 2016 |
香り | いちご、きいちご、ブルーベリー、カシス |
アルコール | 13.5% |
シーン | 焼き鳥パーティーにぜひ |
購入先リンク | ▶サザンクロス ワインクラブ |
希望小売価格 | 3,700円(税別) |


岩須
複雑味をもった記念日ワイン。ずっと嗅いでいたくなるくらい良い香りが思い出に残ることでしょう。
見た目は紫がかったルビー色で、しっかりとした輝きをもっています。
色から推測すると、少しコクのあるピノかなという印象です。
香りは、いちご、きいちご、ブルーベリー、カシスなどのフレッシュなベリー系果実と、鉄分のニュアンスも感じられます。
樽由来の香ばしさとスパイシーさもあり、それらがバランスよく混ざり合って、奥行きのある香りになっています。
ずーっと嗅いていたくなるような良い香りです。
味わいは、真っ先にしっかりとしたフルーツを感じます。フレッシュフルーツというよりは、リキュールやジャムのようなフルーツ感ですね。
また、クローブ、ナツメグ、シナモンのようなスパイス感もはっきりと感じます。香りはフルーツが全面に出ていますが、味わってみるとスパイス感が際立って感じられます。
そして後味には、渋み、旨みをともなった心地良い余韻が長く残ります。
全体的に調和がとれた、深い味わいのピノ・ノワールです。
ワイナリー「トゥーリバーズ」について
「トゥーリバーズ」は、マールボロの地で生まれ育ったデイビット氏により2004年に設立されたワイナリーです。
この「トゥーリバーズ」という名前はマールボロを流れる2つの川「ワイラウリバー」「アワテレリバー」から命名されたもの。
5世代も続くファーマーの息子でもあるデイビット氏は、若い頃から自身の身体でマールボロのすべてを体感してきました。
17歳でワインの道へ進み、栽培と醸造学を学んだのちに海外へ渡り、コンサルタントワインメーカーとして世界各地で25ヴィンテージを経験。
マールボロに対しての深い見聞と知識、そしてこれまでの国際的な経験を活かし、マールボロにある2つのバレーから、最良のヴィンヤードのぶどうを掛け合わせてワインをつくることに情熱を注いでいます。
デイビット氏の経験と、マールボロの伝統と多様性、そしてクラフトマンシップが融合する、新進気鋭のワイナリーです。
ピノ・ノワールの特徴
ピノ・ノワールは、エレガントで繊細な味わいが特徴。
世界中で大変人気のある品種で、代表的な産地であるフランスのブルゴーニュ地方ではピノ・ノワールを使用した数々の高級ワインが生み出されています。
また、ニュージーランドではセントラル・オタゴ地方、ワイララパ地方のマーティンボロで名声を築いた品種でもあり、世界のワイン評論家や愛好家からも高い評価を得ています。
おすすめのペアリング
すき焼き
ピノ・ノワールには、しょうゆ、みりん、砂糖を使った和食がよく合います。
その中でも、このワインには濃いめの味付けをした牛肉がぴったり。
ということで、すき焼きがイチオシです。
お肉の脂身と、濃いソース
鴨ローストに赤ワインソース。
鶏ももの照り焼き。
タレの焼き鳥、特に鶏皮。
こんなふうに、程よく脂身のあるお肉に濃い味のソース(タレ)という組み合わせがとてもよく合います。
お肉の脂とソースの混じり合った旨みが、複雑みをもった赤ワインにぴったりです。
この記事の筆者

- NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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監修

- ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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