ノイドルフ ティリティリ ソーヴィニヨン・ブラン 2019

NZの港町ネルソンから届いた「ノイドルフ ティリティリ ソーヴィニヨン・ブラン 2019」のレビューです。ハーブがしっかりと香る、キリッと美味しい白ワイン!シーフードにもぴったりで、食事の前半に活躍するワインです。
レビュー日 | 2021.08.20 |
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地域 | ネルソン |
ワイナリー | ノイドルフ ヴィンヤーズ(Neudorf Vineyards) |
ワイン名 | ティリティリ ソーヴィニヨン・ブラン(Tiritiri Sauvignon Blanc) |
品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
収穫年 | 2019 |
香り | グレープフルーツ、ドライハーブ |
アルコール | 13.0% |
シーン | 食事の前半に活躍するワイン。シーフードにもぴったり。 |
購入先リンク | ▶ボクモワイン |
希望小売価格 | 3,080円(税込) |


岩須
NZの港町「ネルソン」から届いた、シーフードにぴったりなワイン。ハーブがしっかり香る、キリッと美味しい白ワインです!
動画のレビューはこちら
ニュージーランドといえば “マールボロのソーヴィニヨン・ブラン” ですが、このワインの産地は、そのマールボロのすぐ近くにある「ネルソン」という小さな港町。
生産者である「ノイドルフ ヴィンヤーズ」がこのネルソンに設立したのは1970年代のこと。当時はまだワイン産業が盛んではなかったこの町で、いち早くワインづくりを始めたのがノイドルフでした。
NZ南島の北海岸に面したネルソンは、アロマティック品種の栽培が盛んな産地でもあります。
そんなネルソンの先駆者によるソーヴィニヨン・ブラン、2019ヴィンテージはどんな味わいになっているでしょうか!?
薄いグリーンの色合いです。
透明感があって、NZのソーヴィニヨン・ブランによくある外観ですね。
香りは、ソーヴィニヨン・ブランの典型的な香りであるグレープフルーツ感もありますが、それよりも強く感じるのはハーブのニュアンス。
柑橘、ハーブ、そしてほんのり“ミルキーさ”も感じます!
味わいも同様に、グレープフルーツやレモンのような柑橘系の酸味と、ドライハーブのニュアンスを強く感じます。
そして、とにかく酸味が綺麗ですね。そこにハーブや草のような味わいや、ミルキーさを連想させるまろやかな味が重なって、このワインの印象を複雑にしています。
NZの典型的な果実味あふれるソーヴィニヨン・ブランと比べると、やや大人しくてスタイリッシュな味と言えるかも知れません。
以前、このワインの2018ヴィンテージのテイスティングレビューも行いました。
▶ノイドルフ ティリティリ ソーヴィニヨン・ブラン 2018のワインレビュー
おすすめのペアリング
“港町ネルソンのワイン”ということで、ぜひシーフードと合わせてみてほしいですね。
例えば、エビやイカなどが入った魚介のグラタン、カキフライ、ボンゴレビアンコなどがおすすめ。
エビ、イカ、ホタテ、牡蠣などがたっぷり入ったシーフードグラタン
カキフライにはレモンをしっかり絞って
ボンゴレビアンコ
食欲わいてきますね〜!!
このワインは、「酸味、柑橘感、ハーブ感」があるのがポイントなので、それをペアリングのヒントにお料理を考えると良いでしょう。
柑橘の果汁をギュッと絞ってハーブを散らす、そんな仕上げが似合いそうなお料理とあわせてみて下さい!
ワイナリー「ノイドルフ ヴィンヤーズ」について
「ノイドルフ ヴィンヤーズ」はネルソン地方のアッパー・ムーテリー(Upper Moutere)にある、家族経営のワイナリーです。
設立は1978年。まだ、ワイン生産地として発展する前のネルソン地方に、ティム・フィン&ジュディ夫妻がぶどうの樹を植えたことから始まりました。彼らはこのアッパー・ムーテリーを“特別な地”とし、家を建て、土地を開墾。ドイツ語で“新しい村”という意味の「ノイドルフ」と名付け、ワイナリーをスタートさせました。
栽培するぶどうは可能な限り自然な状態で見守り、醸造の段階でも余計なものを加えません。早期よりサステイナブル農法を取り入れ、自然環境に配慮したワインづくりを行っています。
また、ぶどうは自社畑だけでなく、2ヶ所の契約栽培畑のぶどうを使用。今回レビューしたソーヴィニヨン・ブランも自社畑のものではなく、ワイメア・プレインズ(Waimea Plains)で栽培されたぶどうを使ったワインです。近隣でありながら地質の違う畑のぶどうを使用し、土地の個性や多様性を活かしたワインづくりを叶えています。
そんなノイドルフが世界に名を広めるきっかけになったのが、1993年にイギリスで行われた「世界ベスト・ワイン・テイスティング」。このコンクールのシャルドネ部門で優勝し、一躍その名が世界に知れ渡りました。
近年ではピノ・ノワールの評価も高まり、2009年のイギリス トム・スティーヴンソン・レポートで「ニュージーランド・ベスト・プロ デューサー」に選出。また、ボブ・キャンベルMWは、2014ムーテリー・シャルドネを「最高のブルゴーニュの白」とコメントし、初めて最高点である100点を付け、賞賛しました。
このワイン名ティリティリ(tiritiri)とはマオリ語で「共有」という意味。
現在、フィン夫妻はオーナーとして在籍し、その意思を継いだつくり手たちが担っています。
このワインはボクモワインでご購入いただけます!
この記事の筆者

- NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆&編集しています
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監修

- ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
ボクモ(BOKUMO)
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