ヴァンダル ゴンゾー レジスタンス 2019

レビュー日 2020.05.26
地域 マールボロ
ワイナリー ヴァンダル(Vandal)
品種 ソーヴィニヨン・ブラン
収穫年 2019
香り 酵母由来のミルキーな香り、グレープフルーツ、熱帯フルーツ、かりん、ハーブ
アルコール 13%
シーン 色んな調理法の牡蠣と合わせて。牡蠣パーティーにどうぞ!
購入先リンク ▶サザンクロスワインクラブ
希望小売価格 3,500円(税別)

岩須

かなり面白い作り方をしている、「型破りなソーヴィニヨン・ブラン」です!

このワインには、一般的なNZのソーヴィニヨン・ブランとは一線を画す特徴があります。

なんと発酵中のワインに、NZ産の新鮮な牡蠣を投入しているんです。

基本的にワインの醸造過程で、海産物はもちろん異質な物を入れることはなかなかないことなので、これはかなり斬新な手法と言えます。

しかしテイスティングした感想を先に言ってしまうと、出来上がったワインの香りと味わいからは、牡蠣が使われていることはわかりませんでした。

なぜ、牡蠣を入れているのか、このワインを輸入しているサザンクロスさんに問い合わせてみたところ、牡蠣を直接ワインの味わいにつなげようとしているのではなく、よりシーフードに寄り添うワインに仕上げたい、という生産者の試みなんだとか。

世界7大オイスターともいわれる「ブラフ・オイスター」はNZが誇る旬の味覚です。

また、投入される牡蠣の量は、ワイン全体量に対してごく少量とのこと。あくまで隠し味として、ほんの少し入れているようです。

このワインの生産者「ヴァンダル」は非常に変わっているワインメーカー。他と違うことを意識した、常識を覆すようなワインづくりで注目を浴びています。このソーヴィニヨン・ブランも、牡蠣を入れるという独特な手法を用いることで、自分たちのしるしを付けているんだと思います。

これらのことを踏まえた上で、外見、香り、味わいを見ていきましょう。

ヴァンダル ゴンゾー レジスタンス 2019グラス
色は、薄いグリーンイエロー。

無濾過・無清澄でボトリングされているということですが、濁りはほとんど感じられません。ということは、時間をかけて不純物を沈殿させ、上澄みの部分を使っているんだと思います。

アルコール度数は、白ワインとしては高めの13%。しっかりとしたワインの涙が出ているので、旨味が強そうなワインだなと予想できますね。

ヴァンダル ゴンゾー グラス

香りは、ほのかなグレープフルーツ、熱帯フルーツのニュアンスを奥ゆかしく感じます。さらに感じるのは酵母由来のミルキーな香り。ナチュラルで嫌味のない印象です。

典型的なNZのソーヴィニヨン・ブランは、グレープフルーツ、パッションフルーツ、ハーブなどのニュアンスが最初に強く感じられるのが特徴ですが、これらの香りはとても控えめに感じます。

そして、温度の上昇とともにカリンの良い香りが出てきます。さらにハーブのニュアンスも徐々に強くなってくるので、グラスの中での変化も楽しめるでしょう。

香りだけでこのワインをソーヴィニヨン・ブランと判別するのは難しいかもしれないですね〜。

さすが、変わり者の生産者ヴァンダル。型にはまったスタイルを狙っていないことがわかりますね。

品種の特徴を全面に出すというより、その特徴を使ってこんなに面白いワインを作れるんだよ、というのが狙いなんだと思います。

味わいも、きらびやかではない、とても落ち着いたナチュラルなフルーツ感があります。

グレープフルーツというよりも、すももなどのストーンフルーツ(核果)のイメージが強く、りんごや梨のような、みずみずしさも感じますね。

またこのワインは、シュール・リーという醸造方法を取り入れているので、特有のミルキー感があります。

えぐみや雑味のない落ち着いたフルーツのイメージと、乳製品を思わせるようなミルキーなイメージ。それらがうまく調和し、全体的にまとまった旨味の強いワインに仕上がっています。

元気ハツラツなNZのソーヴィニヨン・ブランのイメージとは違って、どちらかといえばヨーロッパのスタイルに近い、調和やバランスを重視したワインだと言えるでしょう。

ヴァンダルとは

「ヴァンダル」は、マールボロ地方を中心に活動する3人のワインメーカーによって、2016年に始まったプロジェクトです。

おそらく名のあるワインメーカーたちなのではないかと言われていますが、「シークレットプロジェクト」と銘打っており、個人名は名乗っていません。

白い仮面をつけて登場した、スタイリッシュなプロモーション画像は必見です。

ヴァンダル

引用元:サザンクロス公式サイト「ヴァンダル」

「ヴァンダル(vandal)」「破壊者」
手掛けているシリーズ「ゴンゾー(gonzo)」「型破り」という意味。

これらの名前は、NZの一大産地であるマールボロの伝統を壊し、新しいスタイルを追求していこうという、彼らのアグレッシブなポリシーを表しています。

リリースは毎年春先で、日本では3月頃発売されますが、毎回すぐに売り切れになるというファンの多いワインです。

今年(2019年ヴィンテージ)は定番の3種類(赤1種、白2種)に加え、新しくペットナットが登場。更に型破りな魅力を発揮しています。

おすすめのペアリング

生牡蠣

やはり“牡蠣が入っているワイン”ということで、生産者ヴァンダルのメッセージを受け取り、是非牡蠣と合わせてみたいですね。

このワインには酵母由来のミルキーさがあるので、牡蠣の濃厚な旨味とばっちり合うでしょう。

生牡蠣もいいですが、蒸し牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライなど、色んなスタイルの牡蠣に合わせてみてください。

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部

NZワインラバーズ編集部
NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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