マヒ マールボロ ピノ・ノワール 2018

レビュー日 2021.07.20
地域 マールボロ
ワイナリー マヒ(Mahi)
ワイン名 マールボロ ピノ・ノワール(Marlboro Pinot Noir)
品種 ピノ・ノワール
収穫年 2018
香り ラズベリー、カシス、クローブ
アルコール 13.0%
シーン 特別な記念日や自分へのご褒美に。プレゼントにも最適です。
購入先リンク ▶ボクモワイン
希望小売価格 4,400円(税込)

岩須

エレガントでクラシカルな、ヨーロピアンスタイル寄りのピノ・ノワール。僕が愛してやまない、イチオシのワインです!

動画のレビューはこちら

マールボロに拠点を置く、ブティックワイナリー「マヒ」。

オーナーのブライアン・ビックネル氏は、世界各国の名門ワイナリーでワインづくりを経験してきた、大変技術力のある方です。「マヒ」とはマオリ語で「工芸品」や「作品」などの意味を持つ言葉ですが、その名の通り、自然なワインづくりを信条としています。

人間の手の介入は極力減らしつつも、醸造工程では、ステンレスタンクをメインで使用。発酵槽の温度をすべてコンピューターで管理するなど、科学に裏打ちされた技術力で、ワインづくりが行われています。

僕はこのワイナリーを実際に訪れ、その素晴らしいぶどう畑や醸造施設を見学させていただき、とても感動しました。

それ以来、日本のみなさんにも知ってほしい!という思いで、ご紹介させていただいてます!

以前、同じワインの2017ヴィンテージのレビューも行っています。

▶マヒ マールボロ ピノ・ノワール 2017のレビューはこちら

2017ヴィンテージと、どんな違いがあるのか!?

テイスティングしたいと思います!

マヒ マールボロPN2018グラス02

色は薄く、エレガント。

ピノ・ノワールらしい明るい外観をしています。

マヒ マールボロPN2018グラス01

グラスをくるくると回し、しっかりとスワリングして、香りをだします。

このワインは、少し空気に触れさせて酸化させた方が、より美味しく飲めると思います。

僕が現地で試飲させていただいた時も、ブライアンさんはワインをデキャンタに移してから、グラスに注いでくれました。

グラスから立ち上るのは、ラズベリー、カシス、クローブなどの香り。

ベリー系の香りを中心に、森の中の湿ったシダ植物を思わせるような、たまらなく良い香りがしますね。

また、マヒでは有機栽培のぶどうを使い、バイオダイナミック農法も実践。

香りにもナチュラルな雰囲気があらわれています。

さて、今回テイスティングした2018ヴィンテージの味わいは、2017とはガラッと変わっていました。

2017は、より野性味やパンチのある味わいでしたが、この2018は、引き締まった酸味があってエレガント。そして奥行きも深い。

果実の香りだけでなく、複雑な旨みが何層にも重なって、独特の風味を生み出しています。

どうやら、2017年に比べると、2018年がやや気温の低い年だったことが影響しているようです。

寒くてぶどうが熟すのに時間を要したため、キリッとした酸味が残りつつ、深みのある味わいになったのだと思います。

機会があれば、是非ヴィンテージ違いのワインを飲み比べてみてください。同じワイナリーのワインでも、味わいに変化があるということを、知っていただけると思います。

おすすめのペアリング

クラシカルなヨーロッパのワインの雰囲気を持つこのワイン。ヨーロッパのピノ・ノワールには「鴨肉」や「ジビエ」に合わせるのが定番です。

僕なら、このワインにはNZの特産品、ラム肉を合わせたいですね。

ラムステーキ

ラムステーキ

こってりとした煮込み料理よりは、塩コショウとちょっとハーブを添えてシンプルなものと合わせてみてください。

お肉の旨みがめちゃめちゃ引き立ちますよ。

また、和食とのペアリングもおすすめです。

筑前煮

筑前煮

このワインには根菜類のニュアンスも感じられるので、れんこんやごぼうが入った煮物などが合います。鶏肉と一緒に甘辛く煮込んだ「筑前煮」はバッチリですね。

ワイナリー「マヒ」について

「マヒ(Mahi)」は2001年ブライアン・ビックネル氏によって設立された、マールボロ地方にあるワイナリー。

ワインメーカーであるビックネル氏は、マールボロ地方に移り住むまでの約15年間、世界の様々な産地でワインづくりに携わり、活躍してきました。

彼が移り住んだ1996年当時、マールボロ地方でつくられるワインの多くは、地方内の異なる地域のぶどうをブレンドしてつくられており、土地の個性や特徴が失われつつありました。さらに、ワイナリーは大規模化され、海外メディアからは「多くのワインが同じ味である」とコメントされ始めていました。

しかしビックネル氏は、マールボロの多様性のある土地は、異なるスタイルのワインをつくることができると感じ、リージョナル(地域)のブレンドではなく、「シングル・ヴィンヤード(単一畑)」でのワインづくりを再出発させます。

これが、ワイナリー「マヒ」の始まりです。

マヒでは、これまでの彼の信念通り、

  • ぶどうは手積みで収穫
  • 野生酵母のみで醗酵
  • オーガニックを当たり前のものにすること
  • できる限りシンプルな手作業をすること

など、「人の手をかけずにワインがつくられている状態」を最優先したワインづくりが行われています。また、「ワインは急いでボトルに詰められるべきものではなく、時間と共に自然に発展するものである」というワインの能力を尊重。

そんなマヒの目指すワインスタイルは、「フルーティーさが全面に出た果実爆弾のようなスタイルではなく、質感やバランスをより重視した、口中に満足感を与えるワイン」。

フレッシュ&フルーティーが代名詞である「マールボロ産ワイン」とは一線を画するスタイルで、ワインの品質と多様性を表現し、この地方を牽引していくワイナリーと言えるでしょう。

当サイト監修の岩須がワイナリーを訪れたときは、世界各国から集まった若き醸造家の卵がビックネル氏のもとでワインづくりを学んでいました。

とても気さくで、冗談を交えながらワイナリー内を案内してくれた彼ですが、若手の指導となるとそのまなざしは真剣そのもの。真摯にワインづくりに取り組む姿勢を垣間見ることができました。

またマヒのラベルには、ニュージーランド原産の植物「シダ」が描かれています。シダ=koru(コル)とはマオリの言葉。

「強さ」「人生」そして「成長」が表現されています。

マヒ マールボロPN2018ラベル表

マヒ マールボロPN2018ラベル裏

▶マヒ公式サイト

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部
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NZワインラバーズの編集部です。ソムリエ岩須の監修の元、ニュージーランドやワインについての情報を執筆しています。
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監修

NZワインラバーズ編集部
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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