気に入ったらそればっかり

ソムリエブログ

僕は「気に入ったらそればっかり」になりがちです。

今は、ニュージーランドワインばっかり。身も心も捧げておりますが、若い頃からどうも、ばっかりになる傾向は強かったみたいです。

20代はラーメンばっかり。前の職場ではラーメン部(ただのサークル)の部長をやっていました。食べ歩きの冊子をつくったり、部員たちがレポートを発表しあう報告会をやったり、自作のラーメンをつくって振る舞ったりしていたなあ。

「僕、飲食店をやるんです」と報告したら、全員に「ついにラーメン屋をやるのか!」と言われました。「いや、ワインの店です」と言ったら、みんなの頭上に浮かんでいる特大のハテナマークが見えました(今でもラーメン屋さんには憧れがあります)。

あと、20代の頃は、よく帽子を被っていました。キャップ、ハット、ハンチング、ニットキャップなど、日替わりで何か被っているヤツでした。パルコにCA4LA(帽子専門店)ができた頃は頻繁に行ってました。

しかし、30代になってから、美容師さんに「1日帽子を被っていると、通常の3日分の皮脂が毛根にたまりますよ。」と脅されてからは、とたんに被らなくなりました。今でも、あれ、本当なんだろうか?と思いつつ、減少気味の頭髪のためなら仕方あるまい、と、帽子はずいぶん断捨離しました。昔、職場の仲間から誕生日にもらったおしゃれハットは大事にとってありますが。

30代になってからは、キャンプばかり。いや、「キャンプ道具を買うことばかり」と言った方が正しいかも。いちど道具を揃え出すと、止まらない。毎年ちょっとずつ買い足していって、今では車に到底入りきらない量になってしまいました。子どもが大きくなり、これからはソロキャンプなので、またソロキャンプ用のカッコイイ道具が欲しくなっています。クローゼット内のスペース確保のためにファミリー用のはメルカリに出すかなあ。

あと、ここ数年は紅茶です。以前はコーヒーが大好きだったのですが、逆流性食道炎気味になってから、コーヒーがちょっとキツくなってしまい、それ以来、紅茶ばかり飲んでいます。今、1日3〜5杯くらい。お気に入りはイングリッシュブレックファスト。

そして、飲食店営業が再開した今、次の「ばっかり」になりそうかな、と思っているのは、「ジャケットを着ること」です。

僕は自分の店では基本的に「シャツ+エプロン」というスタイルだったのですが、今月から、ちょっと気分を変えてみようとジャケットを羽織ることにしました。

もともとシャツ+エプロンだったのは、「ワインの店なんだけど、あまりかしこまらずに」というムードを出したいなと思ってのことでした。

しかし、休業中の店内で、次に仕入れるワインのリストを整理したり、メニューを考えたりしているときに、ふと思いました。「かしこまらずに」のムードは、この店の内装でじゅうぶん表現されているんじゃないか。

木目のうづくりのテーブル、背もたれのない椅子、ごちゃごちゃとワインのラベルが貼ってある壁。もともとじゅうぶんカジュアルっぽさがある。

だから、中で働いている人は、逆にちょっとピシッとした方が、メリハリが出て、バランスがよくなるかも。

そう思って、半月くらい、ジャケットを着ているのですが、これがけっこういい感じなのです。

まず、外見を整えると気持ちが整うとはよく言ったもので、自分の中で「しっかりやりますぜ」感が増した気がします。

あと、それよりもっといいのが、ジャケットを着ると、これまでよりも、僕からのワインの提案をしっかり聞いていただけるようになったこと。特に新規のお客様だとそう感じます。あ、ワインのプロの人が出てきたぞ、みたいに思われているんじゃないかな、と思います。

「情報を頭に入れながら、ワインを選ぶこと」で、そのあとに飲むワインの味はまったく変わります。「柑橘系の香りのワインって店の人が言っていたけど、なるほど、柑橘っぽい」と思っていただけると、その1杯の満足度はぐんと上がります(と僕は思っています)。

なので、「ジャケットを着る」→「お客さまが聞くモードになってくださる」→「説明つきの1杯のワインはより美味しく感じる」みたいな、流れになっている気がするのです。

そんなことを妻に話したら、「え?開業した頃、同じような理由で、ベストを着てネクタイしてなかった?いつの間にか辞めてたけど。」と。

あ、、、そうだった。12年かかって同じところに戻ってきただけだったとは・・・成長してないのね、わたくし。

でも、あの頃とは違って、ワインの引き出しは増えたはず。ちょっとはましな提案ができているはず(だと信じたい)。なので、なんとか今回の「ジャケットばっかり」、続けたいなと思っております!

今週のペアリング提案

ボクモのメニューとそれにあうニュージーランドワインのご紹介。

マスタードソースで食べる塩豚

「マスタードソースで食べる塩豚」

これ、最近とてもオーダー率が高いメニューです。

ほろほろに煮た塩豚の上に、マスタードとレンズ豆でつくったソースがどばーっとかかっています。

おうちでつくるときは、豚バラのブロックに塩を塗り込んで1時間くらい寝かせ、軽く塩を流してから茹でるといい感じの塩豚ができます。

これにあわせたいのは、赤ワインも良いんですが、ここはあえて白。

ややコクのあるピノ・グリが、豚の旨みを引き立てます。

ギブソン ブリッジ ピノ・グリ バリック ファーメント 2014

「ギブソンブリッジ ピノ・グリ バリックファーメント 2014」

NZでは熟成させた白ワインはかなり珍しいです。

このワインは、コクのある品種であるピノ・グリを、樽で発酵させ、長期間熟成させて、さらに奥深いコクを引きだしています。

とてもまろやかで、お肉やクリーム系の料理に寄り添う白。あまり冷やさずに、15度くらいで飲みたいですね。「お肉にあう白」を探している方に、おすすめのワインです。

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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