テニスと福袋

 

 

日曜日、娘が言いました。

「学校の体育でテニスの授業があるから、ちょっと練習につきあって。」

「いいよ」と平然と返事したものの、内心はニンマリな父岩須です。

コロナ禍でほとんどなくなっていた「娘と二人でのお出かけ」が嬉しかったし、「娘から頼られる部分が残っていた」のを確認できたのも嬉しかった。

父、中高6年間、テニスをやっていて良かったぞ!(軟式だけど)

娘の体育の先生よ、授業にテニスを採用してくれてありがとう!

おかげで今も全身筋肉痛。

最近運動をサボっていたので、そうだ、筋肉痛ってこうだった、やっぱり普段からやんなきゃな、となって、それもまた良かった。

このマンボウで、娘はまたオンライン授業中心になったので、頃合いを見て、今度はこっちからテニス誘ってみようかな。

 

さて、ボクモワインではこの1月、はじめて「福袋」の売り出しをしました(まだお店をスタートして半年だから、福袋がはじめてなのは当たり前なんですが)。

最近だと、中身が最初からわかってるものが人気みたいですが、ボクモワインの場合は、1本だけ中身をお知らせして、あとはお楽しみにしました。

やっぱり、何が入っているんだろうというわくわく感が、福袋の良さのような気がします。今回は、僕の大好きな(だけどちょっと高いので未経験の方も多いと思う)「グレイワッキ」を入れようと思い、その1本だけを明らかにした形にしました。

結果、「自分なら選ばないワインも試してみたかったからいい感じ」、「気になっていたワインが入っていてよかった」、「グレイワッキいつ開けようかな、楽しみ」などなど、ありがたい反応を頂きました。やったー。

やっぱり、自分たちでつくった企画を喜んでいただけるのって、嬉しいです。

ちょっとでも、おうち時間の充実の役に立ってるのかな、と思えると、またやる気が出てきます。

結局、人の役に立っている実感こそが、仕事のモチベーションにつながるんだな、と改めて感じた福袋企画でした。

 

ただ、そう言っておきながらですが、世の中にはそうもいかない人もいる、というのもわかります。

ボクモ(飲食店)の常連さんで、インフラ関係の建設コンサルをやっている方がいて、以前、その方に、

「たくさんの人の生活に必要なものをつくるって凄い仕事ですよね。本当に立派だと思います。」

と言ったことがあります。

でも、その方は顔を曇らせて、

「そんな実感はないよ。実際は、1件何十億円の案件を、コンペで他社に勝つために、毎日神経すり減らしてる。エンドユーザーのことを考える余裕はあんまりないな。」

とおっしゃいました。

そうか。そうだよな。目の前にプレッシャーのハンパない仕事があったら、エンドユーザーの顔を想像するのって、相当難しいんだろうな。

たまたま僕は、「お客さんの役に立っている」という実感をもてる(こともある)。けれど、それって、もしかして特殊なことかもなと思います。

そう考えると、テニスの練習につきあって、「娘の役に立ってるぞ」と思えることって、きっと、だいぶ貴重なことなんだぞ、父。と改めて思います。

いや、まてよ。

もしかして、娘からしたら「運動不足の父を、得意だと思ってるテニスで引っ張り出して、運動させてあげる」と思ってる可能性もなくはない。

今頃、「私、父の役に立ってるわー」なんて、ニンマリしてるのかも?

ボクモワインからのお知らせ

ボクモワインのウェブサイト、昨日リニューアルしました。

まずはご覧ください!

ニュージーランドワイン専門店 ボクモワイン

「もっと選びやすい」そして「もっとかゆいところに手が届く」サイトを目指して、スタートから約半年で、中身をガラッと変えてみました。

今後も、みなさんのワインライフが充実するよう、少しでもお役に立てればと思っております。新サイトへのご意見、ご要望などお聞かせいただけるとありがたいです。

このリニューアルを記念して、全品15%オフのセールを2月末までやっています。よかったら、この機会におうちワインの在庫補充をしてくださいな。

ちなみに今後は、サイトをより使いやすくしつつ、扱うアイテムを増やしていきます。おそらく春頃までに200銘柄は突破すると思います。

直近で言うと、2月初旬から、ご要望の多かった「ニュージーランドのクラフトビール」の取り扱いをはじめる予定(あくまでもワインがメインなので、ちょこっとだけですが)。

それから、僕が実際に現地を訪れて、その品質の高さを確認済みのワイナリー「ミーシャズ・ヴィンヤード」(セントラル・オタゴ)と「サイフリード・エステート」(ネルソン)のワインを扱います。

ミーシャズは、特にピノが素晴らしい。アロマティックな白品種も魅力。サイフリードは、NZではかなり珍しい品種のワインを仕入れます。

乞うご期待です!

今週のペアリング

愛知県にもマンボウが出まして、ワインバー「ボクモ」は今回、休業を選択しました。無念。

年明けから、以前の人気メニュー「奥三河地鶏のから揚げ」を復活していて、ご好評頂いているさなかの、苦渋の決断でした。

奥三河地鶏のから揚げ

ボクモのから揚げはしばらくお預けですが、みなさん、おうちでから揚げを食べるなら、よかったら下記のペアリングを参考にしてください。

から揚げにレモンを搾る派の方

レモンを搾ると、から揚げの脂っ気が軽減されて、爽やかな味わいになりますよね。この作用を、から揚げ×ワインに応用します。うまくいくと、から揚げもワインもより美味しく感じる、素晴らしいペアリングとなります。

マヒ マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン 2018

マヒ マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン 2018

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ソーヴィニヨン・ブランの中でも、複雑味があって厚みを感じる味わいなので、お肉にもぴったりです。から揚げに柑橘ドレッシングをあわせるイメージですね。

から揚げにレモンを搾らない派の方

鶏肉のジューシーさとワインのまろやかな旨みをあわせるイメージ。肉=赤ではなく、鶏肉はやっぱり少しコクのある白ワインの方が、僕はあうとおもいます。

オートゥ マールボロ ピノ・グリ 2020

オートゥ マールボロ ピノ・グリ 2020

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先日新入荷したピノ・グリ。まろやかな洋梨中心の味わいなので、酸味が得意でない方にもおすすめです。から揚げにフルーツソースをまとわせる感じで召し上がれ。

 

以上、僕なりのから揚げ×ワインのペア、参考になれば幸いです。

おうち時間の中に、なるべく楽しみをみつけて、共にこの時期を乗り越えましょうね。

どうかご安全に!

この記事の筆者

岩須
岩須 直紀
ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。一般社団法人日本ソムリエ協会 認定ソムリエ。
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