ブレナムで南無

ソムリエブログ

みなさん、ブレナムという町を知っていますか?

知らないですよね。そりゃそうだ。特に有名な何かがある町じゃないので。

では、マールボロという地名を知っていますか?

はいそうです、さすがです。すばらしい。ニュージーランドで最も大きなワイン産地、それがマールボロです。
ワインラバーズの間では、煙草の銘柄よりも知られた存在になったと言っていいんじゃないでしょうか。

このマールボロというのは地方名です。そのマールボロ地方の中核都市がブレナムです。

マールボロ地方のブレナムは、美濃地方における岐阜市。そんなところでしょうか。

あ、今、岐阜市の人、怒りましたね?特に有名な何かがある町じゃないの部分ですね?

すみません、僕も半分は岐阜の血が入っている半岐阜人ですので、あえてそこは、岐阜らしく、ちょっとへりくだったニュアンスが込められているということでお収めください。鵜飼いがあります。

さて、今回は、そのブレナムについて書いてみます。

僕は、ニュージーランドのワイナリーを巡るため、南島を南から北へとレンタカーで進みました。

各地のワイナリーを転々と見学したのち、いよいよNZワインの総本山、広大なぶどう畑が広がるマールボロへ。ブレナムに2泊して、周辺のワイナリーを見て回るという計画でした。

1号と僕

ブレナムは小さな町だと聞いていたので、地図さえプリントアウトしておけば、宿なんてすぐにたどり着けるだろうと思っていました。

しかし、甘かった。

NZ南島での陸の旅は、基本的に国道1号線をひたすら走るだけで事足ります。

南島最大の都市クライストチャーチからブレナムに行くには、北へ北へと1号線をたどれば勝手にたどり着きます。

前日、クライストチャーチに宿泊した僕は朝から車を走らせて、いざ、ニュージーランドワインの最重要産地マールボロを擁する町ブレナムへ。

途中、カイコウラという港町に寄り、ファストフード店でフィッシュアンドチップスを食べながらカモメが飛び交うのをぼーっと見ている時間も含めて5時間くらいの計算。

とにかく1号線を北進すれば、ブレナムへはすんなり着くはずと信じ、信じるものは救われて、すんなりブレナムには到着しました。

だが、町に入ったあと、救われなかった。

何が問題か、地図を見てください。

そうです。

「車は1号線を南から北へと進んできて、ブレナムに入る」

その前提が間違っていたのです。

地図を見ると、1号線はブレナム市内に入る前に蛇行し、いつの間にか進路を西に変えているのです!

そう、ブレナムには「南から」ではなく「東から」入る、が正解。

南から北上してきた身としては、1号線がブレナムを南北に貫通していないこと、これに戸惑った。

地図を見ていかんいかん、と頭の中を修正するが、さらにそこで混乱の元に出くわします。

なんと!
1号線が市街地のど真ん中の交差点で直角に折れ曲がっているのです!

知らない町で、頼みの綱の国道が途中の交差点で折れ曲がっている。まだ「俺は国道1号だ」と威張っていて、道幅がどーんと広ければよかった。

でも実際は、交差する他の道路とまったく同じサイズ感なのです。

さっきまで1本道で、頼もしい旅のお供だった1号線が、ブレナムに入ったとたんに、色んな道路と混じって没個性になり、「僕だって町に入れば普通の道ですから」の顔をしておるのです。

なんだよもう。

このラウンド・アバウトを右に曲がらなければいけなかった・・・
さらにはこの写真の通りの「ラウンド・アバウト」の無信号交差点。合流時にめっちゃ緊張します。緊張してぐるっと方向転換しているうちに、あれ?どっちだっけ?状態に・・・

絶対音感みたいに、絶対東西南北がある人は大丈夫かもしれませんが、僕みたいなサンデードライバーの脳内コンパスは、簡単に狂います。

今、北に向かってる?いや、東??

わけが分からなくなり、同じような景色の町をぐるぐる。ぐるぐるまわれば、当然方向がわからなくなる。

迷いに迷って出会ったのがまた、1号の標識。

だから!!この1号は、東西に走ってるの?南北に走ってるの?どっちなのさ!?

もうパニックです。

結局、住宅街に入り込んだところでパトカーを見つけ、お巡りさんに助けを求めて、なんとか宿までたどり着きました。ぐったり。

ブレナム市内に入ってから宿に着くまで、実に1時間もかかってしまいました。あとから見たら、ほんとは10分で着ける距離なのに。

旅の相棒だったと思っていた1号線は、急にそっぽ向いた。まだまだキミはニュージー初心者だね、出直しておいで、と言われたようでした。

くう、1号め。

近いうちに出直してやる。今度はいいナビのついたレンタカーを借りるんだ。

待ってろ1号!次はすいすい行ってやる!

なんとかたどり着いたあとのマールボロのワイナリー紀行は、こちら。

 

この記事の筆者

NZワインラバーズ編集部

岩須 直紀
ラジオの原稿執筆業(ニッポン放送、bayfm、NACK5)。ニュージーランドワインが好きすぎるソムリエ。栄5「ボクモ」を経営。毎月第4水曜はジュンク堂名古屋栄店でワイン講師(コロナでお休み中)。好きな音楽はRADWIMPSと民族音楽。最近紅茶が体にあってきた。
ボクモ(BOKUMO)
Facebook
Twitter

他の人にも教える!

ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。のんだあとはリサイクル。